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    FQS 中堅・中小向け配車支援システム「LOMOS/配送計画mini」

    2007年4月12日

     
     
     

     中堅・中小事業者に向けた低価格の配車支援システムが誕生。富士通九州システムエンジニアリング(FQS、福岡市早良区)の開発した「LOMOS/配送計画mini」は、「トータル配送コストの削減」をコンセプトに、運送事業者の配送効率アップに貢献する。「使う人をとことん意識した」つくりで、昨年12月のリリース以来、「現場の配車担当の方々から好評を得ている」という。


     同システムについて、同社輸送ソリューション部の那賀潤也氏(写真右)と原沙織氏(同左)に話を聞いた。
    fqsnakahara.jpg
     同製品は、出荷物量・納品指定時刻・積降時間の「出荷データ」、住所や車両制限などの「配送先情報」、積載制限・車両サイズ・稼働時間や走行距離の制約などの「車両情報」を入力すると、「計画編集」の画面上でドラッグ&ドロップ操作によって配車計画を行うことができる。縦軸に「車両情報」が並び、横軸に「出荷(積荷伝票)情報」を車建に割り付けていくもので、これまで紙を一枚一枚並べて行っていた「カルタとり」の作業をパソコン画面上で行う。
     伝票を車両ごとに割り付けていくと、「車両結果」欄に重量や体積が瞬時に加算されていき、「出荷情報」には該当荷物の納品時刻などが表示される。「積載重量オーバー」「納品指定時間に間に合わない」などの場合、マス目の色が変わり、問題がすぐにわかる。「視覚的、感覚的に分かりやすくしたのも大きな特徴」と原氏。使う色や、警告に至る数値は各社で設定することができる。
    mini400.jpg
     地図ソフトとの連携で、配送先の緯度経度算出も可能。カーナビ用の道路地図を用いているため、「移動時間の計算精度も上がり、レベルの高い配車計画立案を実現する」と那賀氏は自信を見せる。 また、配送先エリアを限定して情報を呼び出し、エリアごとに配車計画を立てることもできる。さらに、日々の配送先をマスタ登録しておくこともできるため、顧客管理ツールとしての利用方法もある。もちろん、作成した計画は「配車表」「配送指示書」として出力が可能だ。
     同製品を使い、「車両の積載率を高めることで、効率的な輸配送を実現する」と那賀氏。特に、「現場の配車マンの作業負荷を大きく軽減する」と話す。熟練の技術が必要とされる配車業務だが、同製品を使うことで、作業レベルの均一化を図ることが可能。
     販売価格は本体が60万円、オプションの地図ソフトが40万円(いずれも税別)。基本機能のほかに、Co2の排出量算出や報告書作成、自動配送計画システムなどの機能を付加することもできる。同社では、年間300本の販売をめざす。
     詳細は同社HP、http://jp.fujitsu.com/group/fqs/

     
     
     
     
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