-
製品・IT
林化成 大型車向けのNOx・PM低減装置を販売
2007年7月12日
林化成が販売を手がける「Econix—L103」は、大型車向けのNOx・PM低減装置。技術的な問題から、大型車向けの装置はなかなか普及が進んでいなかったが、同製品は、大型トラック・三菱ふそうスーパーグレート8DC11(KC—エンジン)向けとして国交省の認可を取得。
6月には東京都の認可も受け、八都県市内での走行が可能となった。いすゞ等、他の主要車種についても認可申請中で、今後も対応車種を随時拡大していく予定だという。
同製品は、韓国SK社が製造。林化成の藤本博史取締役によると、「日本と同様に厳しい環境規制が敷かれている韓国で、3万台の販売実績を誇る」と製品の信頼性を強調する。
NOxを低減させる排気ガス再循環装置(EGR)と、PMを補集除去するDPF触媒を組み合わせることで、NOxとPMを同時に浄化。特徴は「還元剤として軽油を使う構造」で、「水や乳化剤を加えるタイプのものとは異なり、二次汚染の心配がない」と同取締役は説明する。また、装置のフィルターが交換不要であるため、「メンテナンスの必要もなく、ドライバーの負担が少ない」こともメリットとして挙げる。
3月に販売開始を発表して以来、大きな反響が寄せられているという。大型車の場合、「9〜10年乗っても残存価値が高く、代替えをするにも、平ボディで1000万円位かかる」ため、同装置の販売開始を「『待ち望んでいた』という声を多くいただいた」。
製品価格は約200万円で、別途取り付け費用がかかる。取り付けにかかる日数は「丸一日あれば充分」と、車両を止める必要もない。「車検の時期を見越してご依頼をいただけば、要望にお応えすることができる」。指定工場のネットワークも順次拡大中だという。
同取締役は、「装置を付ければ、まだまだ乗れる車がたくさんある。大切な車を乗り続けることで、経費削減につなげていただきたい」と同装置を使う利点を強調する。
問合せは、電話03(5402)6371番。詳細は同社HP、http://www.hayashi-kasei.co.jp/ -
-
-
-
「製品・IT」の 月別記事一覧
-
「製品・IT」の新着記事
-
物流メルマガ