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    島田建築設計事務所 3D荷積シミュレーションソフト

    2007年9月18日

     
     
     

     建築前の倉庫の「完成後」を3Dでシミュレーションできたら―。
     倉庫施設の建築設計を数多く手がける島田建築設計事務所(島田隆一社長=写真、福岡市中央区)は、独自で「3D荷積みシミュレーション」のソフトを開発。今後、施工主に対するサービスとして活用していくという。島田社長に話を聞いた。


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    施設外観のイメージ
     従来の設計業務について、同社長は「施工主さんには、設計図面上で確認してもらうケースがほとんど。柱や消火栓がどこにあるかを図面上で説明するが、具体的なイメージは持ちづらいはず」と話す。そして、「建築は比較的IT化が遅れている分野」と指摘した上で、「新しい技術を取り入れ、お客に対するサービスを向上させていく必要を感じた」と、今回のソフト開発の経緯を説明する。
     開発は、グループ会社で3D技術に強みを持つワイクリエイト社が担当。同ソフトを利用することで、倉庫内部の空間がPC上でイメージ化され、建築前に庫内の立体的な把握が可能となる。マウスによるドラッグで、角度を変えることも可能。
     そして、「建築前の確認以外にも、さまざまな使い道がある」と同社長は自信を見せる。ラックやマテハン機器、冷凍・冷蔵庫、コンテナやパレットなどのアイコンを画面上に配置し、庫内レイアウトのシミュレーションを行えば、倉庫稼働後のギャップを抑えることができる。
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    PC画面上で荷積み業務のシミュレーションができる
     また、データはCD─ROMやメモリースティックで持ち運びができ、どのパソコンからも見ることが可能。同社長は、「提案時に使えば、荷主もイメージが湧きやすいはず。プレゼンツールとして効果的に利用していただければ」と期待を込める。「現場に入る前の新入社員に対して、荷さばきや荷物管理手法を教育するためのツールとしてもお使いいただける」と、幅広い用途があることをアピール。
     すでに、横浜海運・本社倉庫の設計業務に用いられており、「分かりやすい」と好評を得ている。なお、あくまで「設計士とお客(施工主)が完成後のイメージを同じくするためのコミュニケーションツール」と位置づけているため、ソフトのみの販売は考えていない。同氏は、「建築物の中でも、物流倉庫にはとりわけ『機能性』が求められる」とした上で、「パソコン上での業務シミュレーションは、倉庫を最大限に生かすために有効な手段となる」と説明。倉庫の新築ニーズが増える中、同ソフトによる顧客満足度の向上をめざす。
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     詳細は同社HP、http://www.shimap.co.jp/

     
     
     
     
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