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    「ラッシングベルト」のパイオニア アンクラジャパン

    2007年10月10日

     
     
     

     荷物を固定する時に使う「ラッシングベルト」。すっかり定番製品だが、そのパイオニアと呼べるのがアンクラジャパン(横浜市中区)。
     米・アンクラグループが、航空機の座席を固定するためのレールとベルトを供給したのが、その始まり。以降、同社の製品シリーズは航空貨物の固定にも使われるようになり、トラック輸送用にも展開。いまでは、荷物や用途に応じた多様な製品群を誇る。


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     荷重や荷物の形態によって端末金具、ベルト幅、ベルトの長さなどを選択。特徴は、「名入れができること」(営業本部営業企画課の中村仁課長、上写真)。「到着先のターミナルなどでは、盗難や紛失も多い。会社名を入れておけば、ある程度防ぐことができる」と話す。
     また、宮城県にある工場との連携で、一本からの受注生産体制を構築している。「当日の午前中までに発注をいただければ、翌日にはお届けできる」と同課長は胸を張る。カタログに掲載されている製品では、応じきれないような要望にも、「グループ企業がヨーロッパをはじめとした世界各国に広がっており、お互いに商材を共有している」ことを生かして対応する。
    belt.jpg
     「安全固定」をキーワードに、事業を展開する同社。営業も製品開発も大切にする方針は、「ユーザーの声が第一」。例えば、「ダブルワンピース」は、まさにユーザーからの要望をもとに誕生した製品。
     「ボディーに負担がかけたくない」というニーズに応じるべく、同製品は荷台内部のトラックレールにアルミを使用。また、ベルト側の端末金具の支点を、従来製品の二つから四つに増やした。これにより、「引っ張り強度が増し、荷物をより安全に固定できるようになった」。さらに支点を増やすことで、レールにかかる負担を分散、ボディーの傷みを低減。加えて、アルミレールの使用により、「コストダウンと、軽量化による積載効率の向上を実現した」。固定もしやすくなり、「カゴ車輸送を中心に、広く使われている」という。
     ベルトやレール関連のほかにも、輸送にまつわる多様な製品を展開。冷凍・冷蔵車用間仕切り「クールマスター」は、庫内に設置することで二温度帯の輸送を可能にする。「取り外しができるため、トラックの効率的な利用に貢献できる」と同課長。ウレタンと樹脂板を使用し、衝撃などによる変形にも高い復元性を持つ。
     詳細は同社HP、http://www.ancra.jp/

     
     
     
     
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