ドライブレコーダーがトラック・バスなどの業務用車両だけでなく、コンシューマー（消費者）向けにも広がりを見せている。ベンチャークラフト（東京都中央区）は今年6月、「Paparazzi（パパラッチ）ＰＺ─７１」を発売。
　ネットのショッピングモール「楽天」での販売をメーンとし、わずか4か月で出荷は5000台を超える。営業企画部の赤松誠部長によると、「トラック運送事業者が数十台、数百台単位で購入するケースも出ている」という。

　同製品のコンセプトは「コンシューマー向け」。3万円を切る「お求めやすい価格設定」で普及を進めている。また、「使い勝手の良さ」もポイントで、「両面テープで簡単に設置ができる。いまのところ、取り付けに関するお問い合わせは一件もない」と胸を張る。
　基本的には、衝撃発生の前後20秒間を録画。加えて、手動での録画もできる。「ボディーの前面に大きな手動のボタンを配置しており、とっさのときも、とにかくたたけば作動する」と、同部長は操作性の高さをアピールする。記録画像はＳＤカードに蓄積し、ＰＣに取り込む。「記録メディア、再生ソフトともに広く普及しているもの。このドラレコのために、特別なソフトをインストールする必要はない」と説明。また、デザイン性にこだわった結果、07年度のグッドデザイン賞を受賞している。

洗練されたデザインで「グッドデザイン賞」受賞
　「夜間の映像をもっと見やすくして欲しい」というユーザーの声を受け、10月からバージョンアップ版「同ＰＺ─７２」も発売。コントラストを強くし、より鮮明な映像を確保できるようになった。
　業務用車両への搭載については、「車体が大きいと衝撃を吸収してしまうため、感度を調節する必要がある」としながらも、「フロントガラスの大きさによって取り付け角度なども調節できるため、十分お使いいただける」と説明する。
　部品などはすべて日本製で、「品質には自信がある」という。「丁寧な作り込みをしている」にもかかわらず価格を極力抑えたのは、「まずは認知度を上げることに重点を置きたかったから」と語る。
　価格は「─７１」が1ＧＢのＳＤカード付きで2万9800円。バージョンアップした「─７２」は3万4800円で、ボーナスとして2ＧＢのＳＤカードが同梱されている。「楽天」での購入、もしくは直接取引が可能。
　詳細は同社ＨＰ、http://www.paparazzi.jp/