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    エナックス 大容量・高出力の「パワーバッテリー・セヴァ」

    2007年12月3日

     
     
     

     リチウムイオン電池メーカーのエナックス(東京都文京区)は、新製品「PowerBattery SEVA(パワーバッテリー・セヴァ)」を開発した。これは、従来製品「PowerBattery HEVA(ヘヴァ)」の後継機種で、6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。
     物流の現場では、ピッキングカートに乗せてノートPC用のバッテリーとして使われることが多い同製品。ほかには、電子カルテの導入が進む医療現場などで用いられている。


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    物流現場では、ピッキングカートに搭載して活用されるケースが多い
     今回のモデルチェンジでは、大容量リチウムイオン電池の先駆けとして好評を博してきた「ヘヴァ」に、ユーザーから寄せられた機能の要望を思う存分に搭載。バッテリー営業グループの渡辺崇氏(下写真)は、「これまでの『弱点』を大幅に改良した」と胸を張る。
     主な新機能としては、300Whの大容量、最大130Wの高出力を実現。また、USB出力電圧は5、12、16、19、24Vの5電圧を揃え、ユーザーが手動で変更することを可能にした。同氏は、「バーコードスキャナーなど、高い電圧を必要とする機器にも使っていただける」とし、対応機種の広がりをアピールする。
     「ヘヴァ」にはなかったUSBポートもプラス。ACアダプタ(充電器)はユニバーサル対応のものを採用し、「海外でも幅広く対応できる」とし、同製品と機器類をつなぐ先端プラグも「5〜7種類を用意する予定」という。
     なお、「ヘヴァ」同様、「セヴァ」も、標準的な動作環境であれば、約8時間以上の連続動作を実現する。同氏は、「2台、3台用意すれば、シフト制や長時間稼働の現場でも問題なくPCをお使いいただけるはず」と話す。
     また最近、法人向けPCを中心に増えつつあるニッケル水素電池内蔵のノートPCにも使用できるなど、あらゆる利用状況を想定した製品設計がされている。
     ノートPC以外にも、「無線LANのアクセスポイントや、監視カメラのバックアップ電源としてもお使いいただける」。しかし、「ヘヴァ」時代は「お使いいただく機器によっては電圧やプラグなどの規格が合わず、お断りするケースも多かった」とし、今回の機能拡充によって「一部の海外製を除き、ノートPCはほとんど対応できる。ほかにも、利用シーンは格段に広がるはず」と期待を込める。
     価格はオープン。今冬のリリースを予定している。
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     詳細は同社HP、http://www.enax.jp/

     
     
     
     
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