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    シェアードシステム 物流業向けにソリューション提供

    2008年2月29日

     
     
     

     シェアードシステム(山本直樹社長=写真右、東京都豊島区)は、物流業界向けのソリューションに強みを持つソフトウェアベンダーだ。クライアントにはホンダやソニー、カシオなど大手企業が並び、これらの企業の生産物流のシステムを手がけてきた。
     同社独自のパッケージが「HaiSurf(ハイサーフ)2」。同社Eマーケティング本部ロジスティクス営業部の木村一彦部長(同左)によると、同パッケージは「物流システムの開発支援ツール」。サーバとハンディターミナルをつなぎ、ソフトウェアを搭載するためのプラットフォーム機能を持つ。


     NECの「EXPLANNER/Lg(エクスプランナー・エルジー)」をはじめ、多くのWMS製品が同パッケージを利用して開発されているという。
     ハンディターミナル画面の作成や、簡単な設定変更などは同パッケージ上で行うことができる。同部長は、「倉庫のレイアウトやオペレーションは常に変わる。3PL事業者であれば、客そのものが変わってしまうこともある」とし、「オーダーメイドで作り込んだシステムを、その都度修正するのは非常に手間がかかる」と説明。しかし、同パッケージを使えば、ソフトウェアに手を入れることなく修正・変更を行えるため、「使い勝手の良さが評価されている」と同氏。
     また、OSを問わず、ほとんどのメーカーのハンディターミナルにも対応できる「マルチベンダー」なのも強み。
    同社がこれまでのノウハウを生かし今後、力を入れようとしているのが「ルールエンジン」。山本社長は「人間は、ある一定のルールに基づいて行動を決めている。そのルールをシステムに取り込んでいくためのもの」と説明。たとえば配送方法を決めるにも、トラックの台数や人員、積載個数などさまざまな条件があり、「◎◎の場合は××」と、各社ごとに細かなノウハウがある。
     それらの「ルール」を数値化し、シミュレーションした結果をシステムに取り込むことで「人間の思考に近い『解』が求められ、本当の意味での最適化が図れる」という。システム構築にかかる時間の短縮にもつながる。
     人手不足が叫ばれる中、「なかなか継承しにくいベテランの社員さんのノウハウを入れ込めば、現場業務の強力な支援になるはず」。物流業界での適用事例はまだないというが、「これまでの経験を生かし、普及を目指したい」としている。
    haisurf400.jpg
     詳細は同社HP、http://www.sharedsys.co.jp/
     

     
     
     
     
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