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    綜合警備保障 カード操作で出入管理「GTACS」

    2008年3月11日

     
     
     

     近年、物流センターを設計する上で、セキュリティ対策は避けられないものとなってきている。現在、問題となっている劇薬入り中国産ギョーザ事件も、物流段階に原因はないとされているが、物流業界にも強固なセキュリティ対応策が求められるのは必至だ。
     綜合警備保障(東京都港区)の「GTACS(ジーティーエーシーエス)」は、「安価で高機能」(同社法人営業第一部の永野正統括課長、下写真右)な出入管理システム。カードなどの読み取りで従業員の出入りを管理するもので、既存の社内LANやPCで利用できる。


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     入室時にカード操作しないと退室時に解錠できない「アンチパスバック機能」や、必ず2人以上が在室するよう制御できる「2名照合機能」、人に応じて入室可能な部屋を限定できる「アクセスレベル設定機能」、カードに番号を割り振ることで人の動線を指定できる「ゲート関連チェック機能」など、多彩な機能を備えている。
     同等の機能を持つ他のシステムは「500万─600万円はする」(同統括課長)ところ、同システムは200万円を切る低価格を実現。導入例として、制御盤1台、電源装置1台、カードリーダ8台、フェリカ内蔵の非接触カード50枚で164万2000円となっている。
     同部の大西茂輝課長(同左)は、同システムの導入先について、「監査法人やテナントビル、製薬会社、工場、託児所など、分野は多岐にわたる」と説明。「個人情報保護法やJ─SOX法などへの対応策として、高度なセキュリティ体制の構築にお役立ていただいている」と自信を見せる。
     同社は1月、顧客のさらなる要望にこたえる形で、「GTACS─NET(ゲートコントロールシステム─ネット)」を発売。「GTACS」は拠点ごとの管理が基本だったが、「GTACS─NET」を導入すると、多拠点を一括で管理することが可能になる。
     同システムは、「本社の人事・総務が一括で全社員の管理を行えるため、拠点ごとに管理者を置かなくても済む」(永野統括課長)というメリットがある。また、「現場では退職者のトラブルが多いと聞く」とした上で、「本社が退職者のカードを登録・抹消してしまえば、リスクを回避できる。離れた拠点に対するマネジメント力を強化する」という効果も期待できる。
     なお、データは半年間記録でき、その後はCSVファイルにして保存が可能。同統括課長は、「問題が発生した際は、履歴をさかのぼって追跡できる」と話す。
     同部で物流施設を担当する岡部哲主任(同中央)は、「数万平方mクラスの大規模センターになると、高度なセキュリティ対策は必須のもの」と現状を説明。「特に物流センターで働く方々は雇用形態も複雑化しており、出入りも細かく管理する必要がある」とした上で、「(同システムであれば)勤怠管理も行える」という点もメリットとして挙げる。
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     詳細は同社HPまで。http://www.alsok.co.jp/

     
     
     
     
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