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    1人で締め付けが可能な大型ホイールナット用トルクレンチ

    2008年3月17日

     
     
     

     トルク機器メーカーの東日製作所(東京都大田区)は、大型車ホイールナット締付用トルクレンチ「TW1000N」を開発した。
     昨年の東京モーターショーでも高い評価を獲得した同製品は、同展終了後の約4か月間でさらに改良を重ね、この3月から販売を開始。開発に携わった標準品設計部の濵野幹也氏(写真)に話を聞いた。


     同製品は、トルクレンチユーザーから寄せられた要望をもとに誕生。従来、大型車用のトルクレンチは、「支える人と締め付けを行う人、2人がかりでの作業になるため、効率が悪かった」。一方、高い作業性を誇る動力式のものは、「1台50万〜80万円程度する」ため、なかなか導入に踏み切れない事業者が少なくないのが現状だった。
     今回、発売になった「TW1000N」は「手軽に購入できること」を開発コンセプトに、14万4000円という低価格を実現。「動力式に比べて約3分の1〜5分の1程度」という。作業面では、キャスター付きの「自立型」であるため、支える人が不要となり、1人で締め付け作業を行うことが可能。持ち運びも楽に行うことができる。
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    従来のトルクレンチは、2人がかりの作業だった
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    「TW1000N」であれば、1人で締め付け作業を行うことができる
     また、増力機構を内蔵しているため、締め付けにかける力も少なくて済み、「片手でできる」と同氏。動力源も不要なため、工場内の移動や出先での作業にも最適とする。
     トラック1台の締め付けは、「1分40秒から2分ぐらいで終わるはず」(同)。ほとんどの大型車用ホイールナットに対応可能とする。
     発表以降、多くの問い合わせが寄せられているという。同氏は、「ユーザーの声に素直に応えた製品。価格面も努力した。安心・安全な運行のためにお役立ていただければ」とし、「増し締め用として、運送事業者様にもぜひ使っていただきたい」と力を込める。整備工場やタイヤメーカーなどにも、広く普及を目指す。
     トルクのリーディングカンパニーとして、さまざまな機器をリリースしてきた同社。「TW1000N」も特許出願済み。年間2000台の販売を見込んでいる。
     詳細は同社HP、http://tohnichi.jp/

     
     
     
     
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