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    主要交差点の映像を常時配信「Map Fan交通FLASH」

    2008年3月21日

     
     
     

     地図情報サービスを展開するインクリメントP(東京都目黒区)が、新たなケータイ向け道路交通情報サービス「Map Fan交通FLASH」をリリースした。
     同サービスを企画した同社第三商品企画営業部の山根克仁プロデューサー(写真左)は、「道路を良く知るプロドライバーの方にこそお使いいただきたい」と話す。


     自らも日常的に車を使って都内を移動することが多いという同氏。「自分の経験やカーナビ、ラジオの渋滞情報に基づいて最適な道を選んだと思っても、実際に行ってみると違っていることが多い」。同サービスを立案した背景には、「その時の状況に応じて最適な道を選ぶための的確な情報が欲しい」という同氏の「個人的な思い」があったという。
     同サービス最大の目玉は、都内30か所の交差点の映像をほぼリアルタイムで表示する「ライブ映像表示」。六本木、赤坂見附、日本橋、日比谷、新宿大ガード、中野坂上など、交通量の多い交差点に設置したライブカメラから映像を常時配信する。
    kousaten2.jpg
    主要交差点のリアルタイム映像を表示
     「(自分が進みたい方向での)赤信号の映像は必要ない」との配慮から、ケータイに配信されるのは、直近の青信号時の映像を約三秒間に編集したもの。「実現に至るには、技術面で大変な苦労があった」と同氏は振り返るが、これにより知りたい道路状況を瞬時に確認できる上、データ容量の軽量化も実現している。
     もちろん、「運転中には操作しないでほしい」というのが大前提だが、「出発前や経由地で、次の交差点のリアルタイムでの状況を把握しておくことで渋滞を回避し、安心してルートを選択することが可能」という。
     二つ目の機能「MAP表示」は、高速・一般道路を簡素化した地図に渋滞状況を表示。VICS渋滞情報を採用し、全国の高速道路と東名阪の主要幹線道路を網羅する。
     担当マネジャーの馬場純氏(同右)は、「いつも通る道なら詳細な地図はいらないという発想から、必要な情報だけをケータイ画面に凝縮させた」と説明する。
     「MAP表示」で大まかな道路状況を把握し、「ライブ映像表示」で交差点の状況を確認する―といった使い方をすれば、最もストレスのないルートが選択できる。山根氏は、「普段カーナビなどに頼らないプロドライバーこそ、最適な道を選ぶための『判断材料』としてお使いいただきたい」と強調する。
     「駐車場満空情報」も調べることができる。現在位置や住所、駅名から最大で20か所の駐車場を表示。全国2万か所の駐車場が登録されているという。
     ライブカメラの設置にあたり、交差点付近のビルオーナーとの交渉なども自ら行ったという山根氏。「サービスの独自性には自信がある。ユーザーの皆様からのご意見も参考に、より良いものにしていきたい」。馬場氏も、「天候状況まで分かる『ライブ映像』というのはほかにない。見ていただくだけでも楽しいはず」と話す。
     まずはNTTドコモのi—modeでの提供。月額使用量は210円で、そのほかにパケット料金がかかる。対象エリアの拡大や既存の「Map Fan」シリーズとの連携も含め、今後もさらなる改善を重ねていく考え。
    kousaten.jpg
    ◎関連リンク→インクリメントP

     
     
     
     
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