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製品・IT
パイオニア カーナビ新モデル、音声案内で事故防止
2020年1月6日
「ながら運転」の罰則が強化されるなど、据え置きタイプのナビが注目されているが、パイオニアでは、業務用カーナビゲーション「B.PROカーナビ」の新モデルを12月から発売する。
「スマートフォンに比べ、位置情報の取得に長けている」と切り出すのは、国内営業部の山添征史氏。「当社では、『安全なナビゲーションは正確な位置把握から』を合言葉にするほど、位置の精度は重視している」と話す。
さらに、「ジャイロセンサーも搭載しており、カーナビ設置時の傾きまでも学習する」という。
同氏は「スマホの字は小さく、ダッシュボード付近に置いて地図を確認しようとすれば、なおさら危険」とも。また、「スピードを検知し、速度に合わせてナビの音声案内のタイミングを変更している」とし、「『この信号を右です』というような音声案内をしているのは当社くらいでは」と語る。「見やすい地図、正確な音声案内は事故防止に重要」。
「当社では、様々な端末を用意しており、ベテランはドライブレコーダー、新人はカーナビなど、組み合わせても利用いただける」と説明。「機器が異なっていても、管理者は一つの画面で一元管理できる」。
新発売するモデルは、丸みを帯びたデザインに変更。「万一、事故に遭ってもドライバーがけがをしにくい」とし、「従来よりも大きく、幅が広いボタンを採用し、操作性を向上させたほか、ドライバーがよく使うボタンの色を変えるなど、視認性にも配慮している」と語る。
言語は英語や韓国語などに加え、タイ語を追加。「近年増加しているアジア圏の就労者にも対応できる」と話す。
また、業務車両向けクラウド型運行管理サービス「ビークルアシスト」も12月にアップデート。「危険挙動をマイナス評価する、これまでの減点方式に加え、ふんわりアクセルなどの安全運転をプラス評価する加点方式を採用した」とし、「100点から下げるのではなく、基準点からプラス・マイナスされ、100点は超えない仕組み」と話す。
稼働状況の分析に役立てられる「運転状況抽出機能」も強化。「これまで1日単位だったものが、1時間単位で抽出できる。ユーザーからは『稼働していない時間が把握でき、有効活用できるようになった』といった声をいただくなど、見える化に一役買っている」。「カーナビは道案内だけにとどまらず、ドライバーや運送会社の手間を減らし、事故を無くすためにさらなる進化を続けたい」と意気込む山添氏。「今後はビッグデータを活用するなど、一歩先を目指して皆様のお役に立ちたい」と語った。
◎関連リンク→ パイオニア株式会社
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