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    90%以上の太陽光を反射する遮熱塗料「SUPRA」

    2008年6月13日

     
     
     

     90%以上の太陽光線を反射――。
     サイペイントジャパン(東京都新宿区)が開発した遮熱塗料「SUPRA(スープラ)」は、驚くべき遮熱効率を誇る製品。5月から本格販売のアナウンスをして以来、大きな反響が寄せられているという。今後、倉庫や車両への塗布など、物流業界にも浸透を図るという同製品について、田端伸行CFOに話を聞いた。


     同製品は、環境立国であるノルウェー・サイペイント社と共同開発された。塗料を構成する「中空シリカ」の配列を工夫することで、太陽光線を92.3%、近赤外線領域に限ると94.6%も反射(日本塗料検査協会による検査結果)することが可能。田端CFOは、「逆に言えば、わずか約5%の太陽光線しか入らないということ」と、そのすごさを説明する。
     屋根や外壁に塗ることで、太陽光線を建物内部に伝導しない「遮熱」はもちろん、冬場は、内部の熱を外に逃がさない「断熱」の効果も期待できる。そのため、年間を通して空調にかかる電気代が節約可能だ。
     さらに、コスト面でも優位性を持っている。希望小売価格は1缶(19L入り、内容量12kg)4万7000円で、平方mあたりの単価になおすと980円。製品開発にあたり、同社では、「従来の製品価格の50%オフ」を目標にしたという。下地材もいらないため、施工費も抑えられる。同氏は「価格を極力抑えることで普及を急ぎたい」とし、地球温暖化対策のひとつとして各業界に提案していく構え。
     物流関係では、「倉庫はもちろん、トラック車両などへの普及を考えている」。コンテナやシャシーに塗布して庫内やキャビン内の温度変化を防ぎ、空調にかかる軽油消費量を削減する。海上コンテナでの需要も見込んでいるほか、すでに鉄道車両への導入試験も実施している。
     海外からの引き合いも多く、「需要の大きな国は、工場を設けて現地生産を行う」。日本市場も国内生産を基本に、今後の発注量の増加に対応できるよう、工場新設を予定している。「『地産地消』が基本。輸送コストを削減することで、製品価格を低く設定できる。また、『環境製品』ゆえ、輸送時のCO2排出量も極力抑えたい」。なお、無機塗料のため、有害物質などの発生もないという。
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    製品について語る田端CFO
     詳細は同社HP、http://www.sci-paint.jp/index.html

     
     
     
     
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