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    シンボルキャラクター・ビバンダム ミシュランのタイヤ販売に貢献

    2008年7月31日

     
     
     

     ミシュランと言えば、本業のタイヤ事業はもちろん、最近は「ミシュランガイド」と呼ばれる地図や飲食店などを案内したガイド本の発行でも話題。
     同社のイメージアップを陰から支え、タイヤ販売の拡大に貢献しているのが、同社のシンボルキャラクター「ビバンダム(ミシュランマン)」だ。イベントなどにも登場し、大きくて白い体を揺らしながら、笑顔でタイヤをPRしている。陰の立役者は、今や同社を代表する顔となっている。


     ビバンダムグッズなど、タイヤ以外の一般顧客向け商品の企画と販売を行うミシュラン・ライフスタイル・リミテッドの日本法人が昨年、設立された。同社代表の加龍康郎氏によると、「海外で販売されている商品は1500種・1200万個。3万店以上で取り扱われている」。
     日本では「500種・30万個。約1000店の販売網」だが、「今後、販売を強化していく」方針だ。
     同社は事業を展開する上でパートナー企業とライセンス契約を結び、商品を通じて「ミシュランブランドの価値の向上」をめざしている。取り扱う商品はカーアクセサリーやワークウェア、スポーツ・レジャー、コレクショングッズなど多岐に渡るが、「ユニークで機能的な製品ばかり。全商品にコンセプトがある」(同氏)。売れ筋はカーアクセサリー分野だという。
     世界的なグッズコレクターが存在するほど、ビバンダムの人気は高い。「20─50代、特に30代の男性から支持を得ている」と同氏。「今後、日本でのパートナー企業を増やして、商品ラインナップを広げたい。運送事業者の方にもお使いいただける商品をそろえている」とPRする。
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    商品に囲まれる加藤氏
    ■「20世紀の世界ベストロゴ」にも選ばれる
     世界最古の企業マスコット、「ビバンダム」が誕生したのは、今から110年前。ミシュランの創業者であるミシュラン兄弟は、山積みになったタイヤを見てインスピレーションを得たという。ビバンダムを描いた初めてのポスターは、ビールジョッキを持ち上げ、『今こそ飲み干す時』と乾杯しているものだった。
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    ビバンダムを描いた初めてのポスター
     同社広報部の石井陽子氏は、「このポスターには元絵があり、元絵はドイツ人がビールを飲もうとしているのに対し、ミシュラン版では、ビールではなく障害物を飲もうとしている」と説明。このポスターが発表された当時は、「それまで使われていたソリッドタイヤに代わって、空気入りタイヤが出始めたばかり」だった。ソリッドタイヤはノー・パンクとも呼ばれ、今でも産業車両用として使われているが、空気入りタイヤと異なり、タイヤ内部までゴム組成物などで構成されている。
     当時は、現在ほどタイヤ技術が進歩していなかったのに加え、「路面に釘やガラスといった障害物が落ちていた」。空気入りタイヤは「乗り心地の良さと安定性が好評」だったが、「パンクする」という悪いイメージが付きまとっていたという。
     そこで、同社はパンクしても修理しやすい着脱可能タイヤを開発。このポスターを使って、「障害物をモノともしない、快適な空気入りをドライバーにPRした」。
     以後、ビバンダムは各時代のモータリゼーションを反映し、容姿を変えた。眼鏡姿でブルジョア風情を気取ったことも。今は「大衆的で親しみやすいスタイル」が特徴だ。
     ちなみに、初期のビバンダムは今よりも細い。その理由は、「当時のタイヤは自転車や馬車用だったため」という。今は、「タイヤの扁平化が進み、ビバンダムもふっくらしている」。
     なお、ビバンダムは、「20世紀の世界ベストロゴ」にも選ばれている。
    ◎関連リンク→ミシュラン

     
     
     
     
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