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イービジネス 「旅行者に素晴らしい体験を」物流パートナー募集
2020年3月3日
インバウンド市場の成長が止まらない。2018年には訪日外国人数が3000万人を突破。中でも近年、中国人観光客数は年間約1000万人を超えており、マーケットが注目されている。しかし、日本全国を見渡すと、中国人観光客にとって不便を強いるシチュエーションがあるのも確かで、そうした背景から生まれたサービスの運営会社が今後、物流パートナーを探していくという。
E―BUSINESS(イービジネス、花東江社長、東京都港区)は日本初のWeChat(ウィチャット)ミニプログラムを使用した宿泊業向け接客・集客支援サービス「QR HOTEL(キューアールホテル)」を提供している。
同サービスは中国発SNSのウィチャットのプラットフォームで稼働する宿泊業向けSaaS。ホテルに設置したQRコードを読み込むことで利用可能になる同サービスは、中国人観光客が旅行中にサービスを受けるシーンを広い範囲でサポート。AIによる音声翻訳機能・地図ナビゲーション機能・周辺店舗案内機能・中国語での買い物ならびに飲食店などでのオーダーサポート機能など多くの機能を搭載しており、中国語に堪能な人材が存在しないシチュエーションであっても、ウィチャットを通して多種多様な恩恵が受けられるようだ。
更に、ウィチャットを通じた口コミ効果・接客における課題解消など施設側のメリットも多く、徐々に導入企業が増加しつつあり、花社長は「近年の中国人観光客は、現地に到着してから旅行プランを練るケースが多く、体験型の旅行を好む割合が多い。キューアールホテルはそうした中国人観光客をターゲットに、使いやすく、満足が得られるサービスを追求し、ホテル・店舗側にも集客効果が望める環境を作り出せる。設置ホテルも増加傾向にあり、2020年中には新たに、1000の宿泊施設での利用を計画している」と話す。
そんな同社では、新たに宿泊施設周辺の飲食店・小売店などでの利用者増加も計画中。4月からは周辺施設における事前予約をスタートさせる計画があり、いずれはEC化を進め、免税店における買い物もオンライン上で、場所に関係無く可能な形を作っていく方針だという。
花社長は「いつでも、どこでも免税店における買い物を可能とするのが理想。店舗または倉庫からの商品配送も実現したい。ECについては帰国後も利用可能な環境とし、旅行を通して知った日本の良い商品を本国でも購入してもらえる形としたい」としている。
更に、ホテル・小売店・空港間での配送サービスも展開予定。スキー場・ゴルフ場への道具輸送の他、土産物などの指定場所への移送サービスなどを検討しているという。
花社長に、求める物流パートナーについて質問すると「いずれは帰国先への直配送も実現したいと思っている。国際物流への対応も求めているが、同時にそれぞれのエリアで我々のサービスに対応した柔軟な物流を提案していただける企業であることはもちろん、ユーザーが利用してストレスを感じない配送を実現可能な企業が望ましい」と回答。社長によれば、ユーザーの要望として予想されるものに速さと正確さ、加えて情報の可視化がある。
「旅行者は新幹線・飛行機など時間指定のある移動サービスを利用する。配送遅延は旅行者のスケジュールを狂わせるトラブルであり、物流サービスを提供する上であってはならない事態だと考えている。スケジュールに狂いがなく、それでいて車両追跡機能などを利用しお客様が自身の所へ商品が向かっているデータを見て安心していただける環境を作りたい」としており、続いて「我々は日本中の良い物を観光客に知ってもらい、サービスは利用者・商品購入者を開拓していくことで各地のインバウンド事業だけでなく、地方創生にも貢献できればと考えている。パートナーと共に旅行者へ素晴らしい体験をお届けしていきたい」と呼びかけている。
◎関連リンク→ 株式会社イー・ビジネス
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