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物流ニュース
ドライバー専門のモバイル求人サイト「ドライバーズジョブ」
2009年2月5日
急激な景気の冷え込みにより、大手メーカーなどでも雇用調整が進んでいる。これは人手不足に悩む物流事業者にとって、良質な人材を採用する好機とも言える。
このような流れを受けて、ドライバー専門のモバイル求人サイト「ドライバーズジョブ」を展開するナイアガラソリューションズ(東京都港区)は現在、同サイト内で「緊急!再雇用応援キャンペーン」を展開している。
「求人情報を探すにも携帯電話を使う人が多い」(大滝徹也CEO)という時代背景を受けて誕生した同サイト。「ドライバー専門」なのがポイントで、「異なる職種が混じって掲載される折り込み広告や求人誌と違い、ユーザーは、もとから『ドライバーになりたい』と絞り込んで職探しをする人。冷やかしが少なく、成約(採用)率が高い。離職率も低い」(同)という。
検索軸も、「車種別」や「車通勤の可否」「寮の有無」など、ドライバーの視点に沿ったもの。また、「条件面だけで応募企業を選ぶのは不安」といったユーザーの声を受け、昨秋からは「会社概要」や「社長あいさつ」「採用担当者のメッセージ」などを掲載することも可能になった。
ドライバーもモバイルで職探しをする時代
プランは通年掲載のみで、初期登録料が2万5000円、年間掲載料が30万円(1営業所あたり)。料金内で、3職種まで掲載できる。これは「運送事業者は通年で採用活動を行っている企業が多い」(同)というニーズに応えるもので、人員が充足したら掲載をストップすることも可能。原稿の修正もファクスでの依頼で随時行うことができる。
年間30万円という価格設定は「高くないという評価をいただいている」(同)という。同CEOは、「経営者に必ずお聞きするのは『1人あたりの採用コストに、いくらかけていますか?』ということ。この意識がなく、採れるまで広告を出し続ける企業が多い」と指摘し、「当社の調査だとドライバー一人採用するのに運送事業者がかけている費用は約9万8000円。これは、(「ドライバーズジョブ」なら)年間で3人以上採用できれば良い計算だが、それ以上の効果を出せる自信がある」と話す。
ユーザー獲得のためのSEO対策も万全だ。google、Yahoo!いずれのモバイルサイトでも、「ドライバー 求人」の検索で上位を獲得。また、「○×運輸」のような掲載企業の社名で検索した場合も、ほとんどの場合、同サイトへの掲載情報が1位に表示されるという。
インターネットへの抵抗感が根強い業界ではあるが、「仕事を探す側はケータイが基本。採用する側も意識を変えていかないと」と警鐘を鳴らす。白土正和マーケティングディレクターによると、「景気の影響もあり、昨年10月あたりから応募数が急激に増えている」。目下の課題は、「ユーザーに満足いただけるよう掲載社数を増やすこと」(同)。
大滝CEOは、「コストを抑えて質の良い人材を採用するお手伝いができれば」と話している。
大滝氏(左)と白土氏
URLは、http://djob.jp/ -
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