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    競合少ない地方へ進出、前年度並み売上げ確保

    2009年3月10日

     
     
     

     景気低迷により、どの運送事業者も前年度より2、3割の売り上げが減少している。しかし、他社と視点を変えて事業展開し、前年度と同等もしくは若干でも伸ばしている運送会社も存在する。
     大阪市の運送会社は、タクシー会社が電車の乗り換えがしにくい場所でワンメーター客を狙い、乗車率の低い時期でも乗車率を向上させたことを聞いた。同社はあえて、利用度の少ない地域にも事業展開し、さらに1個単位の配送を展開してトラック1台の売り上げを前年度並みに維持しているという。


     大阪市や神戸市では比較的、小口配送する運送会社も多いが、これに加えて奈良や和歌山、滋賀、姫路など小口配送業者が集中しない地域で、工業地帯をターゲットに展開。開始当初は荷物を集めるのもままならなかったが、利便性を向上させるなどのサービスで同社を支持する企業も増加していった。
     また、最近になって広島など都心部と比較して人口の少ない地域で引越事業を行う運送会社では、「やはり競合相手が少ないことから、引越事業者が1社でも存在すれば利用度も多い。競合相手のいない地域では、独占的に事業が展開できることから、数は都心部に比べて減少するが利益率が高くなる」と話している。(佐藤弘行記者)

     
     
     
     
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