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    「速さと確実性が売り」自転車便の京都メッセンジャーKAZE

    2009年3月17日

     
     
     

     「自転車便の効率の良さをもっと知って欲しい」と話すのは、京都メッセンジャーKAZE(京都市下京区)の半田康之社長。
     「イメージ的には『おばちゃんのママチャリ』があるが、実際にはまったく違う。世の中の人に自転車便をもっとよく知って欲しい」と訴える。


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    半田社長
     98年11月に創業したという同社は、2年後に半田社長が創業者から引き継いだ。「先代の社長は図面設計の仕事をしていた。納期ギリギリまで仕事をしたいということで、自転車便を考えた」という。「最初はサイドビジネス」としていたが、事業が軌道に乗ると半田社長に引き継がれた。
     「京都市内なら自転車のほうがトラックやバイクよりも動きやすい」と、機動性に優れた自転車便。4年前には大阪に支社を出した。「京都─大阪間の荷物が多かったことから出店した。今後は大阪市内のシェアを伸ばしたい」という。
     同社は京都・大阪を合わせて11台の自転車が稼働している。1台当たりの採算は「40万円から50万円ぐらい」という。「他社との差異化はスピードと確実性。他社平均の単価が800円で、ウチの特別便が1500円。ほぼ倍だが、時間は半分」という。「もちろん、安さを求めている人もいる。400─500円の単価で走る事業者もいると聞くが、価格競争をして下げはじめるとキリがない」と同社長は嘆く。
     「自転車便のエンジンは人間。走るのには限度があり、1日に20件ぐらい。大阪なら1日40件回る人もいる」。最近は、「バイク便でも700円ぐらいで走る事業者もいると聞く。しかし、京都では住み分けができているほうだ」と語る。
     「バイクやトラックと違って、維持費がかからない。自転車も持ち込みで、本当に自転車が好きな人間が働いている。この仕事は好きじゃないと勤まらないかな」と話す同社長。「さすがに昨秋ぐらいから荷物量は減少気味」というが、「トラックやバイク便をやろうとは思わない。今後も自転車便一本でやっていきたい」と意気込む。
    (小西克弥記者)
    関連リンク:京都メッセンジャーKAZE

     
     
     
     
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