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物流ニュース
鴻池運輸 鴻池技術研究所イノベーションセンターを開設
2021年3月17日
鴻池運輸(鴻池忠彦社長=写真中央、大阪府大阪市)は3月3日、2020年4月から準備を進めていたオープンイノベーション拠点「鴻池技術研究所イノベーションセンター」(205坪)を開設。拠点となる東京レールゲートWESTではこの日、開設したイノベーションセンターの説明・見学会が行われた。
同センターでは、鴻池グループが長年にわたって多種多様な現場で培ってきた豊富な知見やノウハウに、最先端の自動化技術を掛け合わせることにより「人と技術のハイブリッド」が創り出し、持続可能な現場の実現とその水平展開により人材の流動化を目指して研究・開発を行っていく。
主な運用内容は、最新自動化機器の生産性や運用効率の評価とノウハウの蓄積で、当面は自動フォークリフトや自動搬送ロボット、ピッキングのロボットアーム、カゴ車自動搬送ロボットなどの自動化機器5種を中心に実証実験を実施。導入対象とする現場を想定した導入効果の確認や不具合の洗い出し、運用方法の検討などが行われる。
同センターの開設にあたって、鴻池社長は「当社の強みは現場力にあるが、維持していくためには人手不足が大きな課題となる。こうした課題を解決するためには、各現場に蓄積されてきたノウハウを一元化、見える化し、水平展開可能な新技術として、全社展開していかなければならない。イノベーションセンターでそれを実現していきたい」とあいさつ。
続いて、鴻池技術研究所を担当している鴻池忠嗣専務(同右)が「弊社で過去に生じた重大なフォークリフト災害を教訓とし、二度とこのような事故を起こさないという安全への強い思いが開設のきっかけとなった」とし、「自動化技術を導入することで、現場の業務負担改善や安全性の向上を実現していきたい」と考えている。
また、鴻池技術研究所の則竹茂年所長(同左)は「ここが当社の自動化機器導入における研究・開発の中核となって、全国の各現場と連携することで、現場を稼働させたまま最新自動化機器の導入を検討することができる」としたほか、「国内外のスタートアップ技術の実証実験ができる場として新技術に触れる機会を創出していきたい」としている。
◎関連リンク→ 鴻池運輸株式会社
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