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物流ニュース
ラストワンマイル協同組合 サービスエリア拡大「サービスアンカーとして尽力」
2021年5月7日
中小運送事業者がネットワークを組み、宅配サービスを提供するラストワンマイル協同組合(志村直純理事長、東京都府中市)は、平成30年4月に設立された。首都圏からスタートしたサービスエリアは、徐々に広がり、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に茨城を加え、さらに大阪、兵庫、そして愛知県にもエリアを広げている。宅配大手のバイパスライン(副経路)を担い、大手との差別化を図りながら中小のネットワークを構築していくというそのスタイルは、業界でも注目を集める。
スウェーデン発祥の家具量販店イケア・ジャパンを荷主に、さらなるエリア拡大を図る同組合では5月に仙台、そして7月には広島、そして福岡にも順次サービスを開始する考えだ。
現在、同組合には44社の組合員がおり、組合をバックアップする賛助会員が38社いるという。組合の特徴は、宅配大手が扱わないようなサイズの荷物を扱えることだ。志村理事長によると、「うちは400サイズ、長さ3mの荷物まで可能のほか、手間が必要になる荷物も対応できるので、顧客に重宝がられている」という。実際に、長さのあるサーフボードや、水抜きの手間が必要となるウォーターサーバーなどの宅配の仕事が増えているという。
そんな組合に昨年、大きな変化が生じた。スウェーデン発祥の家具量販店のイケア・ジャパンが仕事を依頼してきた。しっかりとパートナーシップを組んで取り組んでいくことを誓い合ったという。
これを皮切りに、組合はサービスエリア拡大に舵を切った。大阪、そして兵庫の関西を開始、続いて3月に愛知の中部をスタートした。
埼玉南センコーロジや大阪センコー運輸など、センコーグループが組合員として加わり、ネットワークが広がっているという同組合はさらに、仙台市にある丸山運送が組合員として加わることで、5月に仙台でもサービスを開始する予定だ。
イケア・ジャパンと取引することで、組合が勢いづいてきたという同組合は、年内に広島、そして福岡でも順次サービスを開始していくとしており、志村理事長は、「サービスアンカーとして尽力していきたい」と話している。
◎関連リンク→ ラストワンマイル協同組合
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