全ト協は６月２３日、総会を開催。役員改選では、中西英一郎会長（日本ロジテム）が勇退、星野良三副会長（多摩運送）が新会長に選任された。中西氏は名誉会長に就任した。
　決算は、一般会計の事業活動支出が５億６７４９万円で１億１０６０万円を今期に繰り越した。交付金特別会計による事業費支出は５０億７９１５万円。
　東日本大震災では同２０日現在、各ト協が地方自治体など公的機関からの要請を受けて稼働した緊急輸送車両は全国で６３０８台。自治体が直接、トラック事業者に依頼した分は含まれず、営業ナンバー全体ではさらに多くの車両が稼働しているという。

　４月１１日から６月１０日まで公募した「義援金及び災害見舞金」では、全ト協の窓口に全国３８のト協から３億９５３万円が集まったほか、９県のト協が計８５３０万円を独自に被災地に寄付した。
　全ト協は義援金総額を３億２２００万円とし、被災した１道５県の各ト協に災害の程度に応じて配分。被害の甚大な岩手、宮城、福島の３県はト協に加え、県に対しても義援金を贈ることに決定。総会席上、被災地のト協代表者にはそれぞれ目録が手渡された。
　新公益法人制度への対応では、改めて「公益社団法人」への移行を新方針とすることを確認。「１１年度内の申請、認定」を目指して準備を進めることを承認した。このほか交付金の法制化を巡る動きについて矢島昭男常務が報告。「法案について現在、政府、与野党で調整中という。７０日間延長となった今国会でぜひ通してほしい」と述べた。
　新任の正副会長と常勤役員は次の各氏。
　会長＝星野良三▽副会長＝大高一夫（オータカ）、小幡　伸（名古屋東部陸運）▽理事長＝福本秀璽▽常務理事＝齋藤直也
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