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物流ニュース
名糖運輸 初の冷蔵冷凍EVトラックを導入
2025年1月8日New!!
SGホールディングスグループの名糖運輸(菅原剛社長、東京都新宿区)はこのほど、同社初となる冷蔵冷凍EVトラックを導入、運用を開始した。
同社が担う食品のコールドチェーンでは、貨物庫内を冷凍装置で常に低温に保ち、食品の安全・安心を担保しているため、より多くのエネルギーが必要とされる。
今回、EVトラックを導入したのは、こうしたコールドチェーンにおける将来の技術を見定め、外部との協業を通じて知見を向上することが持続可能な低温物流の実現につながるとの考えからだ。
導入車両は、いすゞ自動車の「ELF-EV」で、1日65km運行で、同格のディーゼルトラックに比べ、年間のCO2を21%削減できるという。
コンテナと冷凍装置は東プレ社製を採用、冷凍装置には同社の特許技術である庫内乾燥モードを搭載した。
冷蔵冷凍トラックは荷物を出し入れするたびに湿った外気が流れ込み、庫内に結露が生じて、そのままだと荷物の段ボール箱が濡れてしまい、品質を損なうおそれが生じる。そのため、ドライバーは庫内を清掃し、数時間かけて乾燥することで時間制約を受けてしまうという。
庫内乾燥モードは、除湿乾燥を最短約60分で行うことができるため、ドライバーの拘束時間の軽減や、復路での常温輸送を可能にする。
同社では、今回導入したEVトラックは主に小売業向けの配送業務で運用するとしており、走行や充電など各種データを収集・分析することで、コールドチェーンにおけるBEVの実用可能性を高めていくという。
◎関連リンク→ 名糖運輸株式会社
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