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物流ニュース
ダイセーエブリー二十四 五霞ハブセンター竣工、圏央道を軸に新物流戦略
2025年7月31日
ダイセーエブリー二十四(田中孝昌社長、愛知県一宮市)は7月30日、関東エリア配送の基幹拠点となる五霞ハブセンター(茨城県猿島郡五霞町)の竣工式を、関係者を招いて執り行った。
日配品などのチルド食品を多く扱う同社では、「関東の納品先の9割近くが圏央道の内側にある」とし、田中社長は「五霞という地の利を活かし、既存のハブセンター同士の新しい組み合わせから新しい物流ネットワークを構築し、新しい価値をお客さまに提供していこうと。まずは8月中に、手狭になった幸手ハブセンターと岩槻市にある埼玉ハブセンターを五霞ハブセンターに集約し、東西の中間点に当たる厚木ハブセンターもいずれは拡充・拡大し、さらに充実した配送を構築していきたい」と述べた。

東京事業本部の本部長でもある三井誠取締役は「圏央道が開通する前にこの土地を選定した。当社は、『ハブ&スポーク』のビジネスモデルを採っている。ハブとするセンターを作り、幹線輸送で共同配送を行う形態。圏央道の内側に物流センターを点在させ、そこから同じく圏央道の内側にある納品先に配送し、同時に集荷も行ってセンターに荷を集め、共同配送でお届けする。それを行うのに五霞はとても立地が良い。さらに、圏央道の厚木から、京都までも労働時間の観点でも走れる距離」と説明する。
五霞センターではマイナス25度の冷凍庫を2つ設置し約448坪、5~8度のチルド冷蔵倉庫は2棟で約813坪、最奥に10~30度まで設定可能な定温倉庫を100坪設置。冷蔵倉庫は細かい温度の設定依頼に対応できるよう、小さな小間にも区切れるように設計した。延べ床面積は約1663坪、従業員数は60人、車両台数は現在8台で、バース数は21基。DX化も進めており、音声認識を活用したボイスピッキングを採用、「誰でも短時間で即戦力になる」として教育時間を大幅に短縮。このほかBCP対策や太陽光発電の採用など、持続性にも留意している。
◎関連リンク→ ダイセーエブリー二十四株式会社
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