ブリヂストンタイヤソリューションジャパン（東京都小平市）は９月４日、西日本総合展示場（北九州市小倉北区）で「第14回技能グランプリ全国大会」「第３回ソリューションエンジニアコンテスト」を開催した。菊地俊夫技術サービス本部長は、「国交省から５年連続で車輪脱輪事故に関する緊急通達が出ているが、当社では『作業標準』を基盤にメンテナンス品質の向上に取り組んでおり、当グランプリもその一環」と説明した。

「技能グランプリ」は、タイヤメンテナンスの知識や作業スキル、顧客とのコミュニケーション力などを競うもので、全国４３大会・３４４人参加の予選を勝ち抜いた精鋭４０人が出場した。

競技は、「リア左内輪パンクで店保管のスペアタイヤに交換」という設定で、ドライバーへのあいさつから報告書作成までを規程時間24分で実施。参加者らは、ハキハキと声をかけながら清掃・点検・車輪交換などを実演し、技能を競い合った。

また、今回は同大会の１５年の歴史で初めて女性が参加。同本部長は、「タイヤ、ホイールは合わせて１００kgほど。技術とテクニックが必要になるが、女性でも可能であることを見ていただきたい」と語った。

「ソリューションエンジニアコンテスト」では、全国５４大会３３９人が参加した地区予選を勝ち抜いた１６人が参加。当日は１人が体調不良で欠場となり、１５人で競い合った。コンテストは１５台規模の運送会社への提案を想定したロープレ形式で行われた。

安田裕樹ＴＢ・ＬＴソリューション事業本部長は、「多様化・深刻化するユーザーの困りごとに寄り添い、最適な提案ができる人財育成が目的」とし、「今年は新たに見積もりの作成も含めた。ユーザーの課題をどう解決するか、費用に見合っているかなどを審査する」と解説した。

結果は次の通り（敬称略）。

◎技能グランプリ▽最優秀賞＝瀧本雅樹（ブリヂストンタイヤサービス西日本・タイヤサービス水島店）▽優秀賞＝丹部皇助（同タイヤサービス熊本南店）、中嶋起也（ミスタータイヤマンナカシマ）、篠原敏久（豊田タイヤ・ミスタータイヤマン豊田）、濱岸晃（ブリヂストンタイヤセンター中部・ミスタータイヤマンオバマ）

◎ソリューションエンジニアコンテスト▽最優秀賞＝塩崎峻也（ブリヂストンタイヤサービス西日本・タイヤサービス臨港店）▽優秀賞＝豊島直也（同タイヤサービス堺店）、坂田智也（同タイヤサービス四日市店）

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