全ト協（寺岡洋一会長）主催の「第５７回全国トラックドライバー・コンテスト」が１０月２５、２６日に茨城県ひたちなか市で開催され、その表彰式が同２７日、第一ホテル東京（東京都港区）で行われた。

全国地方予選に参加した１１７４人から勝ち抜いてきた１４６人のトラックドライバーたちが知識と技術を競い合い、学科と実科で計１０００点満点を目指した。今回の総合得点平均点は８９７点（前回８７９点）で、学科の最高点は４００点、実科の最高点は５９８点だった。

総合得点９９６点で第１位になり「内閣総理大臣賞」を獲得したのは、１１トン部門優勝者の髙山涼太さん（宮崎県代表、日通・宮崎支店宮崎事業所）。各部門の成績上位表彰者は次の通り（敬称略、選手と所属事業所に「全ト協会長賞」を授賞）。

４トン部門・優勝＝中川宏昭（大阪府、ロジスティード西日本・本社営業所）▽２位＝小林昴平（兵庫県、同・兵庫営業所）▽３位＝真柄満大（愛媛県、日通・四国支店伊予営業課）▽４位＝山内塁（滋賀県、ＮＸキャッシュ・ロジスティクス・京滋支店大津センター）▽５位＝平田謙太（宮城県、日通・Ｅａｓｔカンパニー国内航空貨物部仙台航空事業所国内貨物課）

１１トン部門・優勝＝髙山涼太▽２位＝奥山雅弘（三重県、日通・三重支店四日市営業課）▽３位＝白須忠彦（神奈川県、バンテックセントラル・相模原営業所）▽４位＝塚本峻也（静岡県、日通・静岡支店大井川物流センター）▽５位＝豊田剛史（広島県、西濃運輸・広島支店）

トレーラ部門・優勝＝田中宏樹（徳島県、ＮＸ徳通・鳴門支店）▽２位＝野口佐知雄（茨城県、センコー・茨城支店茨城車輌センター）▽３位＝近藤義樹（愛媛県、住化ロジスティクス・愛媛事業所運輸部）▽４位＝片桐拓哉（兵庫県、日通・神戸支店ロジスティクス部オペレーションセンター）▽５位＝三輪寛徳（山口県、同・下関支店）

女性部門・優勝＝森永幸恵（福岡県、同・福岡ロジスティクス支店福岡南営業センター）▽２位＝瀬里彰子（佐賀県、九州センコーロジ・輸送事業部）▽３位＝小澤紀子（静岡県、富士センコー運輸・前田車両営業所）▽４位＝鈴木愛美（神奈川県、日通・横浜国際輸送支店横浜コンテナ輸送事業所）▽５位＝黒﨑有子（栃木県、鈴与カーゴネット北関東・芳賀営業所）

なお、各部門の優勝者４人は「警察庁長官賞」「海外派遣賞」も受賞、所属事業所には「国土交通大臣賞」が贈られた。このほか中小企業からの出場者で、全部門で総合得点１位の近藤さん（トレーラ部門３位）が「国土交通大臣賞」を、５０歳以上のシニア全選手のうち総合得点１位の白須さん（１１トン部門３位）が「全ト協会長特別賞」を受賞した。

寺岡会長は「本大会は歴史と名誉ある格調の高いコンテスト。４７都道府県から代表として参加したという自負と誇りを胸に刻み、各職場や地域社会で交通安全に対し模範的なドライバーとしての役割を担っていただきたい」とあいさつした。

記者会見では、髙山さんは「内閣総理大臣賞受賞を目指し、家族との時間も勉強に充ててこの結果が得られた。この時間も職場の同僚が自分の代わりに働いてくれている。周囲すべての人たちに感謝を伝えたい」と話した。同様に、ほか３人の優勝者も喜びとともに関係者への謝意を述べた。