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    福島県 交通網充実で効率的な物流を実現

    2007年7月6日

     
     
     

     東北では「関東への入口」となる位置にある福島県。県中央部を東北自動車道が貫き、沿岸部には常磐自動車道が伸びている。同道は現在、常磐富岡ICまでの開通となっているが、平成26年には宮城県仙台市までの全線が共用開始される見込み。東西二本の自動車道を磐越自動車道がつなぎ、日本海側の新潟まで通じている。


     同県東京事務所の鏡敬文企業誘致担当副参事(写真左)は、「首都圏の200km圏内」を最大のアピールポイントとし、「時間で言えば2時間圏内。東京─静岡間と同程度」と話す。
     また「磐越道を使えば(同県中央に位置する)郡山から1時間半強」で、アジア向けの貨物量が増大している新潟港も視野に入れることができる。また、同県は小名浜港と相馬港という二つの重要港湾も持つ。特に、小名浜港は韓国・中国航路や内航フィーダー航路も持ち、世界への物流拠点として機能している。
     地盤的にもしっかりしており、「地震が少なく、地震保険の区分でも『一等地』とされている」と同参事。「危険分散を図る上で、当県への立地を決める企業も多い」と立地動向を説明する。
     首都圏では用地不足と地価高騰が進み、その動きは周辺部へも波及しつつあるが、同県では「土地はまだまだ安く提供できる」(植田浩一主査、同右)という。物流戦略拠点としての注目も集まっており、最近でも、郡山市の「郡山流通業務団地」にプロロジスが大規模施設を開発することを発表した。
     郡山から東に12kmの田村市にある「田村西部工業団地」は1平方m当たり1万8000円。磐越道船引三春ICに隣接しており、張り巡らされた道路網を駆使することで、東西南北への効率的な輸送が可能。卸売業大手のあらたも拠点を構えている。また、沿岸部では、小名浜港まで約25kmと好立地にあるいわき市の「いわき四倉中核工業団地」が好調という。
     県や各市町村で優遇制度やリース制度も設けている。植田主査は「交通アクセスに優れ、優秀な人材も豊富にいる。ぜひご検討いただきたい」と話す。なお、同県は10日にパレスホテル(東京都千代田区)で「企業立地セミナー」を開催する。鏡参事は、「福島県への理解を深めていただければ」とアピール。
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     問い合わせは、電話024(521)7280番(同県商工労働部立地グループ)まで。
    ◎関連リンク→福島県

     
     
     
     
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