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    ファンケル 新物流センターを開設へ 担当者に聞く

    2007年8月2日

     
     
     

     無添加化粧品の通信販売などを展開するファンケル(横浜市中区)は、08年6月より新物流センターを開設する。
     現在、8拠点で動かしている4チャネルのラインを新拠点にすべて統合し、一元化を図る。運営業務は日立物流に委託。ダイフクのマテハン類、NECのWMSを導入し、センター業務効率化の実現を目指す。新物流センター準備室の永坂順二氏(写真右)、小川浩司氏(同左)に話を聞いた。


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    ファンケル店舗
     同社が持つチャネルは、主力ドメインである通信販売、そして店舗販売、卸、輸出の計4つ。これまでは、チャネルごとに各拠点が業務を担当していたが、「横持ち費用がかかる」ことや、「物量の増加に伴い、日付管理などが煩雑になり、ファンケルの強みである『鮮度』を保つことが難しくなった」(永坂氏)ことから、物流体制の再構築を決めた。
     新物流センターは約4000坪で、日立物流が千葉県柏市に新設する物流センター内に設ける。ここで化粧品類、サプリメントなどの栄養補助食品類、発芽米や青汁などのその他の商品類、計約2500アイテムを扱う。配送エリアは全国で、リードタイムは本州が1日、北海道や九州はプラス1日。化粧品の主力工場である同社千葉工場から7〜8kmという距離にあることも、同センターの選定要因のひとつだったという。
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     永坂氏は、「鮮度を大切にする当社の商品はロット管理を行う必要がある。製造日が違えば、異なる商品として扱わなければならない」と説明し、その難しさは「アパレル並み」とも。
     この課題を解決するのが、新しく導入されるマテハンとWMSだ。センターには、1時間に3600オーダーを処理できる高速ラインを2本設置。ラインの制御にはRFIDタグを用いて、高速化を実現する。入出荷作業にはWMSを導入し、管理業務を効率化するとともに、ピッカーなどへの作業指示はすべてペーパーレス化。検品はPOSで行うことで正確性を高め、誤出荷率を0.005%程度に抑えることを目指す。
     また、センター運営の特徴として、同氏は「チャネルごとの在庫を持たず、オーダーごとに補充をかけていく」ことを挙げる。在庫の一元化を行い、チャネル統合のメリットを最大に活用することで、「全体で3日分の在庫を削減できる見込み」。チャネルごとに季節ごとの波動も異なるが、「それぞれが波動を吸収し合うことで、センター業務の平準化が図れる」と期待を込める。なお、センターの人員も、各拠点合わせて計270〜280名の現体制から、200名程度へとスリム化を図る。
     新センターの最大の目的を、同氏は「お客さまに対するサービスの向上」と説明する。具体的には、「たとえばこれまでは、通販で化粧品と発芽米を一緒にご発注いただいた場合、別々にお届けせざるを得ないことがあった」が、今後はラインが異なる商品であっても、「お届けが一回で済むようになり、包装材の削減効果も見込める」。
     また、翌日配送の締切時間は、現状の午後3時40分から同5時40分へと2時間延長。「新鮮、つくりたての製品をお届けする」という同社のサービスコンセプトを、さらに強化するための施策と言える。「ファンケル創業時は、その日に作ったものをその日にお届けしていた」と永坂氏。今回の物流体制再構築を「原点回帰」と位置づけた上で、「現状のスケールでそれ(創業時の体制)を実現する」ことを、「究極の狙い」としている。
     現在は、システムなどの詳細を進めている最中。来年6月にセンターを開設し、既存施設からの移行をスタートする。フル稼働開始は同11月頃を予定。小川氏は、「最新鋭の運営を行うことで、他社から目標にされるようなセンターにしたい」とし、「多くの人が見学に訪れるようなモデルセンターにできれば」と意気込む。(村上千秋記者)
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    ◎関連リンク→ファンケル

     
     
     
     
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