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物流ニュース
SBSホールディングス 根付いた「トヨタ改善方式」
2007年12月19日
SBSホールディングス(鎌田正彦社長=写真、東京都墨田区)は昨年11月、物流品質の更なる向上や物流施設管理の合理化・効率化などを図るため、「トヨタ改善方式」を全社で導入。それから約1年が経過し、鎌田社長は「改善がかなり根付いてきた」と手ごたえを感じている。
昨年11月1日に組織改正を行い、「改善統括部」を新設、体系的な改善手法を導入。雨宮路男・執行役員改善統括部長を中心とした15人程度のチームが、「ムダ・ムリ・ムラを徹底的に排除する」トヨタ改善方式の導入のため、全社的に業務の見直しを進めている。
同社が保有・運営する物流施設での商品管理、ピッキング、梱包などの工程を見直し、作業効率と精度の向上を図るほか、運送部門でも積載効率や配送効率の向上につながる取り組みを行っている。
問題なくまわっている作業工程を改善することはなかなか難しいが、鎌田社長は「はじめは現場から、『何でこんなことをやらなければならないのか』といった反応が少なくなかった」が、1年が経ってそのような声は少なくなり、「改善の考えや必要性が根付いてきた」と評価している。
具体的な成果としては、「この1年間で1億円程度の物流コスト削減につながった」という。「はじめたばかりだが、今後は3億円、5億円と大きな改善の効果を期待している」と話す。
同社では、このような改善のノウハウを生かし、クライアント企業などグループ外へのコンサルティング業務も視野に入れている。
◎関連リンク→SBSホールディングス -
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