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    大型免許の取得者激減、道交法の改正が影響

    2008年4月28日

     
     
     

     昨年6月、道路交通法が改正され中型免許が新設されたが、大型免許取得者数が前年同期比で大幅に減少していることがわかった。
     警察庁がこのほど公表した資料によると、道交法改正後に大型免許を取得した人数は2万7797人。旧制度下の平成18年6月から12月の取得者は8万1436人で、5万人以上の減少となる。


     同19年6月2日から12月までの中型免許取得者は700人、中型限定解除を受けた者は1万7821人で、旧大型免許に相当するものを合計しても4万6318人と前年同期の半数程度。
     運転免許試験場や教習所の大型車は、車体が11〜12m。道交法改正前の大型車が最大積載量5.5t、7m程度と4t車並みであったことを考えると、運転操作は難しくなっている。
     運転免許試験場での実技試験も以前は構内試験だけだったが、新制度では構内試験に合格後に大型仮免許証の交付を受け、路上試験に移る。しかし、その前に路上練習が必要になり、大型免許取得3年以上の経験者に同乗してもらい、1日2時間の練習を5日以上実施する必要がある。大型車の確保で、つまずく受験者も少なくないという。
     路上試験は難易度が高く、費用もかかる。大型教習を実施する教習所も改正前に比べて限定され、保有する車両数も少ないのが現状。平日の昼間以外は予約が難しい状況だ。費用も30万円前後かかるのが一般的で、補習も少なくない。
     ある運送事業者は「経費高で大型車の魅力も薄れている。近い将来、大型車の運転者のなり手が減っていくことは間違いない」と、大型トラックの運転者不足を懸念している。

     
     
     
     
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