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    SBSホールディングス 改善活動を全事業所に展開

    2008年5月19日

     
     
     

     SBSホールディングス(鎌田正彦社長、東京都墨田区)が改善活動を導入してから一年半が経過、段階的にグループ全事業所への展開を図っている。また、今期から「改善マン育成教育」をスタートさせたほか、6月には第3回のグループ改善事例発表会を開催する。
     改善活動を推進している雨宮路男・執行役員改善統括部長(写真右)と同部の中島由未氏(同左)に話を聞いた。


     同社は収益力強化の大きな柱として、「改善活動」の導入による業務効率化を打ち出している。一昨年11月に組織改正を行って改善統括部を新設。雨宮部長を中心として、トヨタ改善方式をベースにした体系的な改善手法を全社的に導入した。
     07年度上半期から本格的にスタートさせ、グループ中核企業のティーエルロジコムで、モデル事業所19チームを対象に改善効果金額は約2000万円に上り、同下半期は、改善活動をティーエルロジコム全事業所の102チームに広げ、フーズレック、全通、ティーエルトランスポート、日本貨物急送、伊豆貨物急送でモデル事業所を選定、グループ全体で132チームに導入し、約4000万円の改善効果を見せた。
     08年上半期は、これら各社の全事業所に加え、他のグループ企業でもモデル事業所を選んで展開、グループ全体で221チームとなり、改善施策目標額を1億5365万円と設定した。1月に2回目の改善事例発表会を開き、上位入賞したフーズレックは、4月に開催されたJILSの全日本物流改善事例大会に参加、改善効果を発表した。
     今期の下半期からは、グループすべての企業・事業所に展開する。6月21日には東京ビッグサイトで第3回改善事例発表会を開き、初めて同社の顧客も招待し改善の成果を披露する。
     また、「人材育成に注力する」という鎌田社長の方針により、改善を実践・指導できるエキスパートを育てるため、「改善マン育成教育」を4月から開始。独自でテキスト・カリキュラムを作成し、現在は初級コースに約30人が参加している。月1回のペースで3日間・12講座の受講となり、「現状把握、改善企画、改善実行と評価・定着」などの能力を鍛えている。下期の受講予定は60人、今期は100人程度が初級コースを修了する。
     この育成教育では、中級、上級コースの準備も進めており、上級修了者は「お金を取って他社の改善コンサルができるレベル」を想定している。
     鎌田社長は「真の物流マンを育てるには、こうした教育制度が必要。改善とは経営そのもの、生半可なことではない。この教育を通じて、自分たちの職場の数値を変える力、施策を実行できる力を身につけて欲しい」と期待を寄せている。
     雨宮氏は「改善は現状否定につながるので、意識改革が必要。スムーズな展開のため、各事業所に改善担当や改善推進部などの組織を設けた。通常なら5年かかる施策を1年でやっている感じ。物すごいスピードだ」と現状を説明。「品質と生産性が高い会社だと認知されるよう実績を積み重ね、改善をSBSが誇る武器にしていきたい」としている。
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    ◎関連リンク→SBSグループ

     
     
     
     
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