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    新免許制度の影響で「『何となく』ドライバーに…」が減る?

    2008年5月20日

     
     
     

     昨年6月に施行された新免許制度の影響で、若い人材がトラック運送業界に入ってこなくなる…現状は「既存のドライバーが頑張っているから問題ない」ため、将来的な課題と捉えている事業者が少なくないが、新免許制度の波紋は、すぐに深刻な問題となってトラック業界を襲う可能性が高い。


     日本梱包運輸倉庫(東京都中央区)の柳澤常夫常務は「これまでは、『免許を持っているからドライバーでもやろう』と考え、安易にトラック運送業界に入ってくる人が多かった。しかし、中型免許が出来たため、これからは『わざわざお金をかけて免許を取らなければトラックドライバーにはなれない』時代になった」と指摘。「何となくドライバーを始める人間は減り、ドライバーをやろうと決心した人間でなければ、業界に入ってこない。この違いは大きい」と話している。
     また、同常務は「トラックドライバーの供給が減れば、管理者よりも高給なドライバー、年収1000万円のスーパードライバーが今後出てくるかもしれない」と将来像を話す。
     アサヒロジスティクス(埼玉県比企郡)の横塚元樹専務は、物流業界での人的資源の変化について、「短期的には大卒者は大手企業に流れ、それに伴い人件費が高騰するが、中長期的には、各社でドライバー不足が深刻化し、大型免許保有者の確保が重要課題となる」と予測。「トラック業界のイメージと待遇を向上させることと並んで、入社後に免許取得の支援を行っていく必要がある」と話す。
     高齢ドライバーは今後、どんどん辞めていくが、トラックに乗ろうと決心して業界に入る若い人材が、果たしてどれほどいるのか。各社の真剣な取り組みが必要だ。

     
     
     
     
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