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    高速道の不正通行、トレーラ業界は未然防止に苦慮

    2008年7月16日

     
     
     

     ETCが普及するにつれ、それまで考えられなかった高速道路の「不正通行」が発生している。キセル通行した九州地方のトラック運転者がこのほど逮捕されたが、これも新手の違法行為。ただ、通行券の時代にも類似した手口があり、事情通の間では「逮捕者が出るのは時間の問題」との指摘もあった。
     道路会社では事件を機に監視強化の構えだが、非合法ではないものの「通勤時間帯に複数のカード使用」も道路会社からすれば不正な行為。裏ワザ的な利用法が後を絶たない一方、「未然防止が難しい不正通行」に頭を痛めるトレーラ事業者の姿があるのも実情だ。(長尾和仁)


     2枚のETCカードを使ったキセル通行は、事情通の間では以前から知られていた。有人ゲートで通行券を手渡ししていた当時、目的地の手前にある高速SAなどでトレーラのシャシーを切り離し、車種区分を偽って料金を安く済ませる事件があったが、それと似た手口かもしれない。
     また、制度の趣旨からは朝夕の各1回、しかも100km以内の走行に限って料金が半額となるのが通勤割引だが、複数のETCカードを使って高速を乗り降りしながら300kmほどを走るドライバーは珍しくない。道路会社は今回の事件で監視強化の姿勢を見せているが、複数枚のカードで通勤割引を利用する行為も歓迎されていないだけに、ヘビーユーザーには今後の動向が気になるところだ。
     一方、不正通行の未然防止に苦慮してきたのがトレーラ業界。いわゆる軸重違反の問題があるからだが、所属する協同組合にも連帯責任が及ぶことを背景に、大口割引などのスケールメリットから外されようとしているのが現実だ。
     近畿地方整備局の兵庫国道事務所で平成18年、その前年に複数回の軸重違反があった全国44社を対象とした国交省初の軸重違反防止講習会が開かれたが、その際のアンケートで七割超が「走行前に軸重違反になることを知らなかった」と回答。過積載違反ではないものの重量物を積む位置次第で、簡単に軸重違反になってしまう実態を浮き彫りにした。
     トレーラ事業者からはかねて、「重量が各車軸に均等に掛かるようにバランスを考えて積むような現場はない」「操作性の点から積み位置には前寄り、後ろ寄りなどドライバーの好みもある」との声が聞かれてきた。道路会社では「軸重の事前チェックは義務。違反を前提とした話は聞けない」(西日本高速)としており、トレーラ事業者らの声は届かないのが現状だ。
     ただ、こうした事情を『キセルと同じレベルの不正』と見られるのであれば納得できないのも確か。はじき出されたトレーラ事業者は独自で道路会社と契約するか、クレジットなどのETCカードでしのぐ例が目立つが、特典を剥奪すれば済むという問題ではない思いは強い。

     
     
     
     
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