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    燃料購入 支払い条件でトラブル増加

    2008年8月27日

     
     
     

     原油価格がようやく値下がりの様子を見せるが、燃料販売店の軽油価格は今も高値を維持。一部で燃料納入を制限する販売店もあり、「足元をみた商売をされている」と激怒する運送会社も多い。
     大阪市で月に数百kLの軽油を使用する運送会社は、「昨年の実績以上に軽油を納入してもらえず、販売会社と話し合っているところ」という。


     同社によると、販売業者は「前年同月の数量を超える納入は石油メーカーから控えるように制限されている」とし、納入を拒んでいるという。
     同社社長は「実績を超えた納品ができないというのは、燃料販売業者が足元をみた取引を行うためだ。石油メーカーが一販売会社の一ユーザーの数量に制限するような理由はない」と激怒する。
     また、数百台のトラックを保有する運送会社でも、「当社も納入から1か月後に現金で支払わなければ燃料を販売してもらえない。販売会社も石油メーカーに対して現金購入であるため、ユーザーが現金を用意できなければ自らも購入できないという。それを理由にして、数量制限や価格調整などをしているようだ。当社は多数の石油販売店と契約して数量の細かい取引をしている」と話している。
     燃料販売業者は「燃料価格高騰で体力のあった運送事業者でも厳しい経営を強いられている。支払い期間が長い取引先では実績が増えるほど、われわれも負担やリスクが大きくなる。納入後すぐに現金支払いが絶対条件。支払い期間の長いユーザーには数量を抑えるなどしてリスクを抱えないようにしている」と語る。(佐藤弘行)

     
     
     
     
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