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物流ニュース
PacPort IoT宅配ボックスのシェアリングサービス実証実験開始
2020年1月31日
PacPort(沈燁社長、東京都中央区)は1月から3月31日まで、三井不動産(菰田正信社長、東京都中央区)が運営するシェアオフィス「柏の葉オープンイノベーションラボ(KOIL、千葉県柏市)」で、法人向けIoTシェアリング宅配ボックスの実証実験を実施。
国内初の試みとなるスマートロック搭載IoT宅配ボックスシェアリングサービスの実証実験について、沈社長は「三井不動産所有の他のシェアオフィスでの展開を視野に入れ、4月に実験結果を発表する予定」としている。
実証実験が行われているKOILは、三井不動産が2014年4月に営業を開始したイノベーション拠点で、日本では最大級のコワーキングスペース「KOIL PARK」を設置。そこではこれまでに、宅配サービス利用者が外出や出張時でも荷物を効率よく受け取れる手段を模索し続けてきた。
今回の実証実験は、配送事業者および荷受人のストレス軽減と再配達削減を目的として、PacPortが開発した「スマートロック搭載IoTシェアリング宅配ボックス」を設置。ミドルタイプのボックス6台と大型荷物にも対応可能なラージタイプ2台を組み合わせた。
PacPortの宅配ソリューション(IoT宅配ボックス)は、宅配ボックス用IoTスマートロックと荷物の追跡番号(バーコード)を解錠鍵とすることで、宅配員が専用端末、専用アプリなどを導入することなく利用することができ、提携する宅配ボックスメーカーの製品に組み込める。
この戸建て住宅用の製品は2019年9月に発売したが、今回新たに開発したシェアリング機能により、オフィス入居者が複数台設置された宅配ボックスを共有して利用することが可能になった。KOIL向け商品には、個人用ロッカーとしての使用を防ぐための機能制限と、管理者がアプリ上で最大投函数を1つから3つに変更する機能で混乱を避けるために1つのみと制限して実験を行っている。
KOILでは、実証実験に先行し昨年12月1日から、会員の協力の下、専用アプリのモニター実験を実施。モニター期間に取得したデータから現状の再配達率を可視化し、実証実験前後のデータ比較により再配達の改善状況を把握することを目指している。
本実証実験の結果をもとに、利用率と必要台数の数値化、滞留荷物の発生状況や処理方法も含めて検証することで、今後想定されるシェアオフィス、既存のマンション・アパートなどの集合住宅での利用シーンにおける機能向上に反映し、宅配事業者・運用者・サービス利用者に簡単・便利を提供するとしている。
◎関連リンク→ 株式会社PacPort
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