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射界
2020年5月11日号 射界
2020年5月25日
酒は百薬の長という。しかし、飲みすぎてしまっては毒にしかならない。酒を飲みすぎたせいで失敗したという話は枚挙に遑がない。古くは素盞嗚尊(スサノオノミコト)が酒で酔わした八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した話や、大江山の酒呑童子はときの帝に毒酒を飲まされて退治されている。
▲神話や歴史とまではいかなくても、酒の失敗例は多い。最近では酒を飲まないという若者も増えているらしいが、酒の席で失敗した方も多いはず。上司の「無礼講」という言葉を本気で信じたり、飲みすぎて周囲に迷惑をかける話などは掃いて捨てるほどある。ただし、飲酒運転となると話は別。この失敗だけは笑って許せるものでは絶対にない。
▲新型コロナの感染拡大で、飲屋街の灯が消えたようになっているが、どんな酒好きも感染が終息するまでは自宅に帰って飲んでいただきたい。家族が側にいるのなら、羽目を外して飲みすぎることも少なくなるはず。家族のいうことも聞かずに飲みすぎてしまい、身体を壊してしまっては、どんなに美味しいお酒も絵に描いた餅。ただ眺めるしかできない。
▲酒は百薬の長であり、うまく使えばコミュニケーションツールとしても大いに役に立つ。飲みすぎて自身の身体を壊すのは自業自得だが、酔ったままハンドルを握って飲酒運転で交通事故を発生させれば、自分だけではなく被害者やその家族、自身の家族も不幸にしてしまう。取り返しがつかなくなる前に、お酒との付き合い方を考え直したい。
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