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射界
2019年4月1日号 射界
2019年4月8日
人は年齢を重ねるに従って、自分の考えに固執する傾向がある。自分の得た知識と経験で今の居場所を心地よくしたいと考えるからだ。その人にとっての常識は時として非常識になる場合がある。それを変えさせるのは容易ではない。思考機能の固定化が阻み、都合のよい方向へなびくからである。
▲では、どうすれば変化させられるか。まず、知らない分野にも手を伸ばしてチャレンジすること。そちらへ少しでも導けられればある程度、世間の常識に追い着ける可能性が生まれるだろう。「チャレンジ」を単に〝挑戦〟と定義して納得するだけでなく、結果を含めて「行動」することと理解したい。そうなれば結果のないチャレンジの空しさが分かるはずだ。
▲人は気ままに居心地のよい状態をつくり上げ、それに満足する限り、世間の常識との距離は広がるばかりだろう。勝手につくり上げた居場所から一歩踏み出す勇気を持ち、新たな枠組みをつくり出す意欲が求められる。そこには新鮮な驚きと創造の魅力が満ち溢れているはずだ。それが錬磨されて今に通用する常識となって輝き、時代に即応するレベルになる。
▲無謀な行動に出ろとかルールを破れと言っているのではない。いつもと違った些細な自分を演出してはどうか…という程度のチャレンジだ。居心地のよさに安住する人には、それだけでも大きな負担になるかも知れないが、最初の一歩を踏み出す勇気が働くかどうか、それが分岐点になる。この一点を忘れなければ常に新しい自分をつくり上げられるだろう。
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