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射界
2019年4月15日号 射界
2019年4月22日
朝の通勤ラッシュ時、濃紺のスーツ姿が目立つ。今春、学窓から巣立った新社会人らだ。中には転職して新しい仕事に就く人もいるだろうが、いずれも新天地に向かうフレッシュ感溢れる出勤風景と推察する。仕事の流れに慣れ、多少なりとも戦力の一端を担おうとする夢と希望に満ちた表情だ。
▲これから習得する仕事のノウハウは数限りなく膨大だ。日々寄せられる情報の選択は言うまでもなく、そこに秘められた価値観を選別する力も付けなければならない。当然、周囲と競うシーンもあって人間関係の微妙さに戸惑う。いろんな軋轢が高じてストレスに悩まされることもある。かつて心に描いた夢や希望を失う経験もあるだろう。それが現実と知る。
▲職場の雰囲気にも慣れて、仕事も少しずつ覚えていく。併せて長年の慣行とされる悪しき習慣にも馴染む。こうして一度身に付けた経験知(?)を、簡単に手放さないのも人間の常。いろんな理由を付けて〝ぬるま湯〟にどっぷりつかって手間のかからない平坦な道を歩もうとする。それが仕事にブレーキをかけていると気付かず、持てるフットワークを鈍らす。
▲仕事はノウハウやテクニックを覚えるだけではない。与えられた仕事を効率よく、時間内に仕上げるのが基本。それには何が大切かをまず理解し実行することだ。それができればテクニックに輝きを増す。それにはポジティブな姿勢で仕事と向き合い、中身をシンプル化する工夫を凝らすことだ。そこに照準を合わせて努力すれば、ストレスもなく、楽しくなる。この記事へのコメント
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