【兵庫】西播磨貨物運送事業協同組合（田村康隆理事長）は１１月３０日、ＪＲ姫路駅前のホテル日航姫路で研修会を開いた。毎年この時期に定例的に実施しているもので、２部仕立ての講話の前半を兵ト協適正化事業部の柳井達雄部長が、また後半は兵貨協連の田川善章常務が講師を務めた。

　柳井氏は、昨年末に一部改正された貨物自動車運送事業法を受けて徐々に見直し・強化が進む事業規制の現状を大まかに説明。再参入の厳格化や不適正な事業者の排除など、１１月から一段と厳しくなったルール変更についても話した。

　一方、高速道路の共同利用事業を手掛ける立場から田川氏は、「これさえ守ってもらえれば何の問題もない」として車限令違反の防止、キセルなどの不正通行や登録車両以外によるＥＴＣコーポレートカード使用の禁止、ゲート通過時の速度抑制など６項目について重ねて注意を喚起。また、トラック事業者だけでは解決できない車限令違反の問題について、道路会社など関係先に物流現場の実情を訴えている現状を説明した。