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特装車は当たり前?通用しない「別料金」
2010年6月14日
今では当たり前になっているクレーン付きトラックやゲート付きトラック。これらの特装車は数十年前に運送業界に出てきたが、業界にとっては画期的な出来事だったようだ。しかし、当時を知る事業者の中には特装車が一般車同様、当たり前になってしまったことに疑問を感じているところもある。
それまでは荷物を運ぶトラックとともに、荷台に荷物を載せる専用車の2台が存在し、2台が1台になることから作業の効率面でも経費面でも荷主からのニーズは高く、運送事業者も新たなビジネスチャンスととらえ、積極的に導入することになる。当時をよく知る大阪府の運送事業者は「当然、車両価格が高額になるので、初めのうちは通常の運賃に加え、特装車を使う別料金をどこの運送会社も荷主から取っていた」と振り返る。
しかし、「いつの間にか特別料金、別料金が通用しなくなり、特装車でない車と運賃面で変わらなくなった」という。
「特装車は当たり前になってしまった。アルミウイング車にしろ、冷凍車にしろ、特装車は一般車に比べ高額。しかし、一般車と変わらない運賃で走っている。一番の原因は当たり前にしてしまった運送事業者自身だ」と、社長は怒りがおさまらない様子だ。(大塚 仁) -
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