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人材教育、厳しい指導はパワハラ扱いに
2010年8月12日
「仕事なんて、昔は怒鳴られながら覚えたもんだ。いまでは少しきつくするとパワハラになる」と話す京都府下の運送事業者。「昔は社長に、配車担当、先輩、同僚…みんな怒鳴っていた気がする。軽く叩くことも普通にあった」と語る。「今なら『そんな会社に勤められない』といって辞めるんじゃないか」と、当時を振り返る。「仕事とはこういうもんだと思っていたから、なんともなかったが…」とも。
「確かに指導方法は変わってきているが、しなきゃならないことは変わっていない。言い方が変わっただけで、社員が覚えなければならないことは同じ」と話すのは、滋賀県内の事業者。「言ってダメなら辞めてもらうしかない。厳しく言ってもらえるだけ、昔の方が優しかったのかも」と指摘する。また、全国19の労災病院で実施している「勤労者 心の電話相談」の相談のうち、職場に関する相談で最も多かったのは、「上司との人間関係」(2741件)。「同僚との人間関係」(1977件)、「その他の人間関係」(1628件)と続く。いつの時代も人間関係が職場での最大の関心事となっている。
前出の京都府の運送事業者は「対人関係があるのは、どの職業も同じ。ドライバーは逆に少ない方。人付き合いがイヤでドライバーになる者も多い。少しでもいい環境にしようと努力しているが、完璧には出来ない」と指摘。「法律違反になる指導は言語道断だが、ある程度厳しくするのは仕方ないのでは」という。(小西克弥)
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