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「北海道エコ制度」(2) 北海道グリーン・ビズの登録を
2010年11月16日
「北海道グリーン・ビズ認定制度」は地域独自のエコ制度で、「優良な取り組み」「創意あふれる取り組み」「先進的な取り組み」の3部門で構成される。環境に配慮した取り組みを行う事業所を北海道が登録・認定するもので、道環境生活部環境局環境推進課が事務局となり、平成21年3月から制度が運用されている。
「創意あふれる取り組み」「先進的な取り組み」の両部門は募集・審査を経て毎年1回、数社が認定されるが、「優良な取り組み」は常時募集しており、事業者の自主申請のみで登録される。有効期間は3年間だが、登録料や年会費などの費用負担は発生せず、「過去3年間に環境関連の法令違反で行政処分を受けていなければ、落ちることはない。費用がかかることも一切なく、完全な自己申告の制度」(事務局)だ。「優良な取り組み」への登録は、内容に応じて「ランク1─3」に分けられる。「エネルギー使用量の削減」「省エネ効果のある機器等の導入」「エコドライブの推進」「廃棄物の削減・リサイクルの推進」など15の取り組み項目を自社でチェックし、1─7項目の実施で「ランク1」、8項目以上の実施で「ランク2」に登録される。取り組み項目には「水使用量の削減」「用紙使用量の削減」といった取り組みやすいものもある。
「ランク3」は「環境マネジメントシステムの認証取得」が登録の要件で、ISO14001やグリーン経営認証などを取得している事業者は、申請するだけで登録される。換言すれば、全ての物流事業者が「ランク1と2」に登録でき、全てのグリーン経営取得事業者が「ランク3」に登録できる。
「優良な取り組み」はこれまで札幌市内で1444件、札幌市外で669件と、全道で2000件を超える登録があり、物流関連事業者の取得も増えている。市内では道路貨物運送業で36件、倉庫業で5件、運輸に付帯するサービス業で4件の登録。
メリットは道HPなどでの公開、名刺やHPなどでのシンボルマークの使用といったPR効果のほか、融資や私募債の発行の際、所定の金融機関から金利などの優遇を受けることが出来る。
また、全社的に環境意識を高める大きなきっかけにもなりうる。「エコは何から始めればいいのかわからない」「費用をかけたくない」といった企業では、「北海道グリーン・ビズ」への登録をエコ活動の第一歩として位置づけることが出来るはずだ。(玉島雅基)
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