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計画停電に困惑 配車計画で影響大、洗車機など故障も
2011年4月1日
関東で実施されている計画停電。「停電中は電話も無線もパソコンも使えない。仕事にならない」と運送事業者も困惑する。被災地を援助するためにも節電に協力する思いはあるものの、今後の仕事への懸念は募る。工場は操業時間が短くなって生産量も減少するなど、関東の運送事業者に影響を与えている。また、日々の業務でも停電で電話やファクス、無線などの通信機器が使用できず、荷主との連絡に支障をきたしている。携帯電話への転送設定などで対応している事業者もいるが、荷主とのやりとりには苦労しているようだ。
配送スケジュールにも大きく影響している。神奈川県の事業者は「荷受け先の物流センターが計画停電に入るために、持ってこないでと言われる場合もある」と話す。地域ごとに停電時間が違うため、運送事業者の地域が停電でない時間に配送先が停電の場合もある。自家発電装置がない倉庫では荷物の受け入れができず、停電時間を避けての納品を要求されるという。荷主の飲料メーカーの物流センターが計画停電中で、仕事ができなかったという山梨県の運送事業者。トラックが向かったものの、荷出しができないため、停電終了まで待つしかなかった。
また、デスクトップパソコンなどは停電前に電源を落としコンセントも抜いておくことが推奨されているが、電源を落とし忘れて、直接的な原因かは分からないがパソコンの調子がおかしくなった事業者もいる。門型洗車機を置いている協同組合では、停電前に電源を落とさず稼働させていたところ、故障してしまって動かなくなったという。
自家用発電機を購入した運送事業者もいる。発電機は売り切れている所も多く、同事業者は展示用の発電機を頼み込んで売ってもらったという。首都圏の事業者の試行錯誤が続く。(千葉由之)
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