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    「分かりにくい」と現場では混乱 東北地方・高速道路無料措置

    2011年7月1日

     
     
     

     6月20日から始まった東北地方の高速道路無料化措置。東日本大震災の被災者と復興を支援するための制度だが、無料区間の区分や通行方法など分かりにくい点もある。首都高などを通過すれば料金が発生するが、NEXCOの道路だけを走れば西日本方面へも行けてしまう複雑な仕組みが、現場のトラックドライバーに混乱を生じさせている。



     復旧・復興支援の中型車以上の車両が、東北地方の高速道路の対象区間を無料で走行できる同制度。まず、入り口ではETCレーンを使わずに有人の一般レーンを通行しなければならない。開始直後、同制度を正確に理解していなかった運送事業者は、ドライバーが通行方法を分からないままトラックを走らせた。このドライバーは普段と同じようにETCレーンを通過し、神奈川県から東北に向かった。宮城県で高速道路を降りようと再びETCレーンをくぐると、料金が表示されて驚いたという。

     東北方面は無料と聞いていたので「後から料金が戻ってくるのだろうかと考えた」が、ETCレーンを通った場合には無料にならないのが同制度だ。この話を聞いた別の事業者は「会社側の勉強不足」として、ドライバーにも理解させる必要があるとした。

     高速道路の大口多頻度割引を扱うトラック事業者の協同組合でも、理解していなかったところもある。対象区間のICを発着するNEXCO道路と一体で料金を徴収される場合が無料になるため、走行経路によっては、距離は多く走っているのに無料になるという利用者の矛盾が生じるからだ。

     さらに、事業協同組合では、実際の走行だけでなく大口多頻度割引への影響を懸念している。契約者の1か月利用額合計500万円、1台あたりの1か月平均利用額が3万円など、割引適用条件にある金額がクリアできない可能性があるからだ。利用者にとっては無料走行をしたいところだが、無料走行が増えると割引適用条件を満たさなくなる可能性がある。

     神奈川県の事業協同組合では、過去の東北発着の高速道路利用率を調査している。東北地方の無料措置で、割引適用条件にどのような影響が出るか調べているのだ。

     制度は始まったばかりで、復旧・復興支援のトラックは当面8月末までだが、本来の目的である東北の復興のためにも、無料措置が正しく理解され、利用される必要がありそうだ。(千葉由之)

     
     
     
     
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