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    輸送中に荷物を一部破損 「全部買い取れ」と荷主

    2011年7月19日

     
     
     

     輸送中に運送会社が荷主の荷物を破損させれば、破損した荷物を弁済するのが通常だといえるが、現場ではそうではない実情が浮かび上がる。荷主の優越的地位の濫用ともとれる行為だが、仕事の継続を考えるあまり、泣き寝入りしている事業者がほとんどで、行き過ぎともとれる荷主の行為に現場は四苦八苦している。



     埼玉県でお菓子の輸送を手掛ける事業者は、荷台に積んでいた商品が入った一部の箱を輸送中、破損させてしまったという。納品先で商品を下ろす際に見つかったもので、同社のドライバーと納品先の担当者が破損を確認した。

     輸送中の破損であれば、同社が弁済しなければならないは当然で、すぐに弁済すると荷主に伝えたという。同社は、その破損させた一部の商品を弁済すればいいと考えていたが、荷主からの返答は、トラックの荷台の商品すべての弁済を求めるものだった。

     同社社長は、「弁済は、壊れた一部のみと主張した」が、荷主は納得せず、結局、4トン車分の商品をすべて同社が買い取るということで決着を見た。「今後の仕事を考えると荷主には逆らえない」と、ほぞを噛んだ同社長だったが、事はそれですまなかった。

     その弁済した商品を同社が引き取ろうとしたが、荷主からNGが出た。荷主がいうには、商品を同社が転売させる可能性があり、破損した商品が流通されればイメージが悪くなるとのことだった。

     同社としてみれば、「買い取った商品はお菓子だったので、社内で配ろうと考えていた」というが、それもかなわなかった。「荷主の言い分も一理あるが、弁済として商品代を支払わせておいて、商品も手に届かない。あまりにも理不尽ではないか」と憤る同社長だが、結局、強く反発できなかったという。

     「破損していない商品も弁済させておいて、その商品も引き取らせてもらえないというのは、荷主の優越的地位の濫用ではないのか」と同社長は指摘。同社の今回の弁済金は数十万円に上ったが、運賃は数万円だった。「運送会社は何とリスクの高い仕事かと、ほとほと嫌になる」とこぼしている。(高田直樹)

     
     
     
     
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