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    運転者の「非常識」で 仕事切られるハメに

    2011年8月29日

     
     
     

     8月に入って間もなく、西日本エリアの運送会社に1枚の文書がファクスで届いた。送信元は大阪府に本社を構える中堅の運送会社で、すべての輸送協力会社に向けて発信された様子。「ある協力会社」に今後、一切の仕事を出さないことを決めた旨と、同様の事態にならないように各社に注意を促す内容が記されていた。仕事を切られるハメになった運送会社にとっては、まさに青天の霹靂だが、たった一人のドライバーの不心得な行動が会社の先行きにまで大きな影響を与える格好となった。原因はドライバーの「立ちション」だった。



     大阪の運送会社が元請けとなっている物流センターの構内で、その事件は起きた。文書によれば、問題のドライバーは植え込みの陰で「小用を足す」という非常識な行為を取った、と説明。食品を扱うセンターだっただけに取引先の怒りも相当だったようで、ファクスを受け取った協力会社の関係者らも、「そのドライバーを出入り禁止にすることで勘弁してくれてもよさそうだが、許されない行為であるのは間違いない」といった反応を示している。

     車内で待機する時間が長いこともあってか、「物流センターなどの植木の陰で小用を済ませるということは以前なら珍しくなかったが、いまは命取りの行為」と話す運送関係者は多い。宅配便の幹線輸送を手掛ける事業者からも、「昔は、うちが出入りしているターミナルでも珍しくない光景だった」と意外な声が聞かれる。

     一方、夏季や年末の長期休暇でゴッタ返しの状況になる高速道路のサービスエリアなどでも従来、駐車したトラックの周辺で小用を足すドライバーの行為を非難する声が聞かれてきた。SA内の清掃作業を請け負う会社の女性作業員に話を聞くと、「朝の清掃作業時に、駐車場に大量のゴミが散乱しているのはいつものこと。一番きらいなのがコレ」。ビニール製の回収袋から取り出してきたのは、フィルムが剥がされたペットボトル。500ミリリットルや2リットルなど大きさは異なるが、容器の中には液体が残ったままの状態。作業員によれば「これはオシッコ」というから驚く。

     近くに駐車していた大型トラックのドライバーに話を聞くと、「(立ちションするのは)トイレに行くのが面倒くさいし、植木とトラックの間だと周囲から見えにくい」と悪びれた様子はない。ペットボトルの件は、「渋滞などで我慢ができないときの非常用で、そのための空ボトルを何本か積んでいる。街中では駐車しにくい大型やトレーラの場合、トイレに困ることも理由」とサラリと返す。

     積み込みに行った物流センターのゴミ箱に車内の空き缶を捨てたドライバーが過日、その光景を見ていたセンター管理者の通報で出入り禁止になった例もある。アルコール飲料の缶が含まれていたためだが、現場ドライバーにとっての日常的な行為は、むしろ一般的には非常識である場合が少なくない。

     軽率な行動が会社に深刻な影響を与える危険性を、あらためて注意喚起する必要がありそうだ。(長尾和仁)

     
     
     
     
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