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ドライバーの?当たり前?を認識
2011年11月4日
事故や交通違反をしたドライバーに対する情報収集や指導。これはほとんどの運送会社が行っています。ところが、事故や交通違反ゼロの「SDカード長期保持者」に関する情報収集、これをしっかりと行っている運送会社は本当に少ないです。
では、なぜ「SDカード長期保持者」に関する情報収集が重要なのでしょうか? 「長期保持者」が、どんな考え方で普段運転をしているのか、どんな勤務態度で仕事をしているのか、これらを事故や違反をしたドライバーに具体的に教えるために必要なのです。以前、管理者の方に「長期保持者」に対してインタビューをしてもらったことがあります。「あなたは、なぜ長期間維持できたと思いますか?」という質問です。ところが、その結果のほとんどが「別に何も特別なことはしていません」という答えだったのです。
実はココがポイントです。おそらく彼らは?当たり前?のようにシートベルトを必ずしています。?当たり前?のように制限速度を守っています。?当たり前?のように携帯電話を持ちながら運転をしたりしません。彼らは「当たり前」のことをしているだけですから、管理者から質問されても「別に何も特別なことはしていません」という結果になるのです。
一方、事故や違反を繰り返すドライバーも同様です。「面倒くさいからシートベルトを?当たり前?のようにしない」「携帯電話をもって運転するぐらい?当たり前?のようにする」。やはり彼らも、ある意味、自分がよかれと思っている「当たり前」のことをやっているのです。
このことを管理者が認識していないとうまく指導できません。管理者は粘り強く長期保持者を観察し、質問することで「いい意味での当たり前」を見つけ出していくことをしなければなりません。そして事故・違反をするドライバーに?具体的に?指導教育するのです。犯罪者ですら、自分がすべて悪いとは思わず、親や社会のせいにするものです。事故や違反をした程度では、なおさら?自分の当たり前?を反省しようとはしません。
「優秀なドライバーが当たり前に行っていることを聞き出し、事故や違反を繰り返すドライバーの指導に最大限活用すること」。運送会社を危機から守る大切な取り組みですね。
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