-
トピックス
船運賃が値上げ 末端にも恩恵を
2012年5月15日
海コン輸送は燃料価格高騰にもかかわらず依然として運賃の上昇は望めず、業界では苦肉の策として燃料サーチャージ収受が呼びかけられている。本来なら燃料価格と同時に運賃の値上げを求めたいが、元請けから値上げを求めれば他社の海コン輸送業者に切り替えられる恐れがあり、事業者らは値上げの言葉を飲み込んでしまっているのが現状だ。
そんななか経済新聞にある記事が掲載され、一部の海コン輸送業者は、「末端の海コン輸送業者だけが苦しい思いを強いられている」と嘆いている。記事の内容は、コンテナ船の運賃が上昇し続けており、採算改善に向けて船運賃の値上げに港運会社などが動いていると説明されている。この記事について大阪府堺市の海コン輸送業者は「船会社や港運業者が利益を得ていても、われわれ海コン業者は窮地のまま。燃料価格の高騰で厳しいのは海コン業者も同じで、われわれの運賃も値上げしてもらわないと、事業継続は困難だ」と語る。
また、別の海コン輸送業者も「いつもコンテナ輸送する船と港運会社が運賃を値上げされるだけで、われわれ海コン輸送には恩恵は一切回ってこない。海コン輸送も車両台数を大幅に減少し、運賃の安い仕事に関しては一切行わないなど、本気で運賃値上げに向けた行動が必要ではないだろうか」と話した。(佐藤弘行)
-
-
-
-
「トピックス」の 月別記事一覧
-
「トピックス」の新着記事
-
物流メルマガ