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名義貸し撤廃の体制を 社名非表示の車両が横行
2012年7月2日
海コン輸送で社名の非表示の車両(トラクタヘッド、シャシー)が増加している。法律では社名表示は義務付けられているが、海コンの一部では社名表示がなく、どこの運送会社なのかわからない車両も多い。兵ト協海コン部会の山本清志部会長も6月22日の総会で、社名表示のない車両が横行していることを指摘。違法行為であることから、徹底した排除に向けて取り組むとしている。大阪でも社名を表示していない車両が横行している。
業界に詳しい関係者は「社名表示をしていない車両については何らかの事情もあるが、そのほとんどは名義だけをどこかで借りている。そこだけの仕事以外にも自ら営業して仕事を確保しているなどのさまざまな理由から、名義を借りている会社の社名は表示していないのではないだろうか」と話す。実際、企業組合などの組合となれば、車両の所有権は個人であっても、使用者は企業組合でなおかつ、車両には○○企業組合と記載されている。これは法律に基づいて指導しているもの。
しかし、一般の運送事業者で名義を借りて行っている場合は、特定の運送会社で長く事業を行わないのか、会社のカラーリングはもちろん、社名すら記載せずに合法的な個人事業が行える企業組合などには加入していないようだ。
こういった車両が民間の車庫に保管されているケースも多い。大阪府下の海コン輸送業者も「誰でも簡単にトラクタヘッド1台あれば、名義料を支払って事業を行える業界。やはり名義を貸し出す運送事業者を元から断たなければ名義貸しは絶対になくならない」と語る。
名義貸しをなくすためにも、違法行為の徹底排除を図り、適切な社名表示の徹底化を行う。違法駐車など違法行為がすぐさま明らかになる体制作りが必要。業界が一丸となって行政と共に連携をとることが大切だ。(佐藤弘行)
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