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中古タイヤでコストカット 新品の半値以下で仕入れ保管
2012年7月11日
燃料価格の高止まりに伴い、石油製品の高騰でタイヤなどが値上げされた。しかし、運賃は値下がりが続き、運送事業者は利益を少しでも上げるための努力をしている。
大阪府堺市の運送会社では、トレーラシャシーなど駆動軸以外のタイヤについては中古タイヤを利用し、程度がよいタイヤは会社の専用倉庫にストックするなどの努力をしている。同社によれば、通常新品のタイヤは2万5000円から3万円と高額。トレーラなどはシングルトラクタヘッドだけで8本のタイヤ、シャシーについては8本から12本のタイヤが必要で、全て新品でそろえれば20本のタイヤで50万円かかる。しかし、中古タイヤでは1本あたり5000円から1万円程度であることから、タイヤの経費だけでも新品の半値以下に抑えられる。知り合いの中古タイヤ業者に普段から声をかけるなどして、程度のよい中古タイヤを仕入れている。
また、別の運送会社でもスクラップ業者から1本あたり3000円から5000円程度で仕入れ、自社でタイヤを履き替えさせる機械を購入して中古タイヤを利用している。鋼材や海コン輸送を行っていることから、保有する車両は全てトレーラで、タイヤをスクラップ業者から格安で仕入れ、中古タイヤを常にストックしている。
「タイヤ価格も高騰している一方で、運賃は値下げ傾向。経費は大幅に上昇し、何かを下げなければ利益はもちろん、ドライバーの給与も維持できない。中古タイヤは安くていいが、製造年月日の古いタイヤについては物がよくても亀裂などの恐れがあるため、タイヤの製造年月日や破損がないかしっかり確認して利用している」と話す。(佐藤弘行)
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