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    M&Aでライバル会社買収のワケ

    2012年10月15日

     
     
     

     運送事業者のM&Aの中で、あえてライバル会社や同業他社を買収していくケースがある。大阪府和泉市に本社を構える海コン輸送業者が、荷主企業も同じの海コン輸送業者の事業を買収した。その理由について同社社長は「長年、同じ荷主企業に入っていて、横のつながりはそれほどなかったが、いつも相見積もりとなり、結果的に価格競争になっていた」とし、「もし、その会社が別の海コン輸送業者に買収されれば、再び価格競争となりかねないことから、他社に買収されるのであれば、無理してでも当社が買収した方がいいのではと思った」と語る。



     海コン輸送ではトラクタ1台に対してシャシーが2台から3台、車庫も輸送効率の関係から本社保管場所以外に港付近での確保が必要で、1台あたり現状の運賃では採算が取れないと言われるほど、海コン輸送の運賃は下落している。

     このため倒産や廃業も増えているものの、元請けを行う事業者については事業買収も存在するようで、同社も同じ元請けを行う海コン輸送事業の部分を買収したようだ。

     しかし、一部の海コン輸送業者からは、「運賃が値下がりしていて、元請けの事業を買収しても、新たに事業者が入り込んでくる可能性もないとは言い切れないこと。海コン輸送業界は運賃が安ければいいと考える荷主や物流子会社が多く存在するため、事業を買い取ったからといって安心は出来ないのでは」と指摘する。(佐藤弘行)

     
     
     
     
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