-
トピックス
経費削減はトラックから 中古車に韓国製タイヤ
2012年11月7日
運送業界では車両の償却や高速利用の制限、省エネ運行など、利益を残すためにさまざまな努力をしている。大阪府堺市に本社を構える運送会社では、鋼材や海コン輸送をメーンにトレーラでの輸送事業を展開している。今から20年前なら1台のトレーラで200万円超、鋼材は10年前で200万円を売り上げていた。今では利益どころか1台のトレーラで数万円の赤字を出す有り様で、ここ3年間で事業方針を大幅に改めた。
車両の購入はリースをやめて中古車を現金で購入した。販売業者にタイヤの入れ替えからすべてを任せていたが、機械を購入し自社で行っている。また、冬場のスタットレスタイヤについても、全て日本製の張り替えタイヤを使用していたが、1万5000円程度で張り替えられる韓国製を導入するなど、仕事が暇なときにドライバーと経営者、そして事務員と共同で作業している。年間の経費も約50台の車両で数百万円の経費削減となった。同社社長は「1000万円を超える車両で1か月80万円と、100万円以下の売り上げでは人件費、福利厚生費、車庫・管理費を引くと利益は出せない。事故を起こせば、たちまち赤字企業になってしまう。ドライバーにもこの現状を理解してもらっている。生き残るためには努力が必要だ」と語った。
100台以上の大型トラックを保有し、自社でタイヤ入れ替えをしている大阪府堺市の別の運送会社でも、「年間で300万円の経費削減になった。安全性を考慮すればタイヤの入れ替えは必要で、自社で行うことで300万円の経費削減になるのは本当に大きい。手間もかかるが社員が一丸となって取り組むことが必要」と絶大な効果であることを話した。(佐藤弘行)
-
-
-
-
「トピックス」の 月別記事一覧
-
「トピックス」の新着記事
-
物流メルマガ